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さらに上昇が予想される原油相場

原油相場は大幅反発です。サウジアラビアの石油生産施設攻撃に伴う供給障害を受けて週明けの時間外取引は$60/bblを挟んで始まり、一時軟化したものの再度上値を追っています。

9月16日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$8.05高の$62.90/bblで、引け後の時間外取引は$62/bbl台前半です。

日量570万バレルとされる生産停止の復旧には数週間から数か月を要するとされ、サウジアラビアの在庫が通常産油量の1か月分相当にあたる日量1千万バレル程度と見られるため長期化した場合の影響は甚大です。

サウジアラビアは OPEC 原油の供給量の3割を占めており、他の加盟国には日量570万バレルの不足を埋める能力がありません。仮にあったとしてもサウジの生産量は早晩回復するわけですから、その時に莫大な供給過剰を招くような増産には慎重になるでしょう。


今年年末にかけての OPEC 原油必要量は日量3,000万バレル余りと推定されており、8月の生産量では若干の不足と考えられます。サウジの生産回復が遅れて出荷に影響が顕在化するようになると、供給不足が深刻化します。2017年には日量100~200万バレルの供給不足で WTI 相場が $40/bbl台から$60/bbl台に上昇しました。


今回は相場のスタート位置が$50/bbl大台半ばで供給不足幅もより大きくなるため、上値の目標も$60/bbl台前半で終わるとは考え難い状況です。商品相場では供給量が2割減ると価格は2倍になると言われます。今回の件で世界の石油供給量は5%減りますので単純に価格が25%上昇するとしたら$68/bbl程度となります。ただし、米国の戦略備蓄放出やその他の供給も予想できるため、$60/bbl大台半ばが現実的な上値の限界でしょうか。

米国エネルギー情報局 (EIA) によると、10月の同国主要シェール オイル産地の産油量は日量884万バレルで前年比11.0%増と見込まれています。前月比は0.8%増加で8か月連続の増加ですが、以前に比べて増勢は鈍っています。


8月の掘削済み未仕上げ井坑は7,950で前月比142本減。5か月連続の減少です。掘削済みや仕上げ済みの井坑もここ数か月減少傾向となっています。

2019/9/16
NYMEX WTI Oct: $62.90/bbl ( +8.05 )
20日移動平均: $56.40 ( +0.68 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $60.20/ -2σ: $52.61
 幅: $7.59 ( +3.30 ) / 100日平均: $7.92
ボラティリティ
 58.68 ( +28.72 ) / 100日平均: 34.08

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