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小泉進次郎、環境大臣は針のむしろ「成果なければ飼い殺し」

9月12日夕方、内堀雅雄・福島県知事と懇談する進次郎氏

「この発言によって、お怒りになった方、またたいへん苦しい思いをされた方にまず会って、自分なりの気持ちをお伝えしたいと思った」

 初出張は、前任者の “お詫び行脚” だった。

 9月12日、小泉進次郎・環境相兼原子力防災担当相(38)は、就任翌日に福島県を訪問。前任の原田義昭衆院議員(74)が、福島第一原発の汚染水について、「海洋放出しかない」と発言したことを謝罪したのだ。福島県の漁協関係者はこう憤る。

「言語道断の発言です。われわれは、ずっと海洋放出に反対してきました。処理できずに『トリチウム』が残る汚染水をそのまま海洋放出すれば、必ず風評被害が広がってしまう」

 原田氏の発言には、「進次郎氏の父・純一郎元首相(77)との因縁があった」というのは、あるベテラン秘書だ。

「9日に進次郎氏が環境相を打診された翌日、原田氏の発言が飛び出した。原田氏は、中選挙区時代に、純一郎氏と衆院選を戦って2回落選し、福岡に選挙区替えをしている。息子の進次郎氏の “門出” に、意趣返しをしたんだ」

 原田氏の発言で、汚染水問題を多くの欧米メディアが報道したほか、韓国は16日、国際原子力機関(IAEA)総会にこの問題を提起。「これで、悪化する日韓関係とも、進次郎氏は無関係ではいられなくなった」と、全国紙政治部記者は解説する。

 就任早々、進次郎氏は、「経済産業省の小委員会で議論が進められている。(環境省は)所管外」と、逃げを打った。

「環境相は、いまや発信力だけではなく、調整力や結果も問われる難しいポストになってしまった。大臣になって “逃げ” の発言が多くなれば、失望が広がりかねません」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)

 進次郎氏を長年取材する政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏も、こう指摘する。

「安倍(晋三)首相が、進次郎氏に環境相を打診したのには、“嫁いびり” というか、試練を与え、政権批判を封じ込めるという意図がある。父・純一郎氏は原発に反対。その整合性は取れるのでしょうか」

 さらに10月上旬には、G20の海洋プラごみに関する国際会議が東京で開催される。

「進次郎が閣僚として音頭を取るが、欧州と日米で主張に差があるだけでなく、中国など新興国とのへだたりが大きい。各国の主張をまとめるのは簡単ではない」(自民党中堅議員)

 環境相ポストは、安倍首相(64)が仕掛けた “罠” にほかならなかった。この状況を心配する声も聞こえてくる。

「進次郎氏は、“売れっ子の子役” みたいな存在。党の部会長は歴任してきましたが、『政策面での実績は乏しい』という評価になりつつある。国会で野党の追及を受ける大臣は、得意の発信力だけでは勤まりませんからね」(自民党関係者)

 改造直後の世論調査で、内閣支持率は5.1ポイント上がり、55.%になった。

「進次郎の入閣で、まずは支持率テコ入れを考えた総理にとっては、狙いどおり。次は、環境相として成果が上がらなければ、閣内で “飼い殺し” にするだけ」(前出・中堅議員)

 首相候補はおろか、このままでは安倍首相の身代わりに、“サンドバッグ” としてボコボコに−−。

(週刊FLASH 2019年10月1日号)

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