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「台風15号」が教えてくれたもの

■台風被害で第一に考えなければならないこととは?

 台風15号による被害は想像以上に大きなものであったらしく、時間が経過するに連れて明らかになっていく被害の大きさを問題視する意見が飛び交っている。当初、報道されていた被害規模と実際の被害規模があまりにも違うことから、マスコミ報道を流言飛語(デマ)だったと責め立てる声も聞かれる。

 しかし、今回の台風被害で我々が第一に考えなければならないことは、そういった責任の所在論ではなく、自然災害による電力消失が如何に生活に悪影響を及ぼすかということである。マスコミの報道がいい加減になってしまったことの最大の原因は、情報を伝達・把握するための“電気”というインフラが機能不全に陥ったことにある。
 そういう意味では、台風の被害状況の正確さよりも、電気を安定供給することの重要性にこそ目を向けなければならない。原因としての台風を人為的に止めることはできないのだから、結果としての被害を如何に減少させるかに目を向けなければならない。

■考えるべきは「電力供給の重要性」

 奇しくも、14日にはサウジアラビアの石油施設がドローン攻撃を受けたという報道があったばかりで、石油の供給量が一時的に5%ダウンするという計算から、原油価格が10%以上も急騰した。

 こういう石油が入ってこなくなるようなリスクも同時に顕在化しており、ますますもって、日本のエネルギー問題に注視しなければならない状況となっている。

 こんな状況下で原発を廃止して自然エネルギーのみに頼るというような時代錯誤な意見こそ見直す必要がある。原発を止めて(石油を燃料とする)火力発電も止まってしまえば、どうやって電気を安定的に供給するつもりなのだろうか?

 今回の台風は、皮肉なことに、誰の目にも分かる形で電力供給の重要性を我々に教えてくれている。台風による被害報道の正確性よりも、もっと重要な本質に目を向ける必要があることを暗に示している。

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