- 2019年09月15日 07:46
「千葉被害ひどい」だけではない。復興のために今こそ千葉観光を〜千葉被災地レポ
千葉被災地に行って驚いた。
電気の復旧が2週間はかかるといわれている鴨川市や館山市に行ったところ、一部ではすでに電気が復旧し、飲食店やスーパーなども営業を開始しているのだ。
一番驚いたのは鴨川市の水族館、鴨川シーワールドが営業していたことだ。
台風当初、千葉のひがい報道が少ないとの反動で今度は、千葉がまだまだこんなにひどくて復旧に時間がかかる報道ばかりが強調されている。
しかしそれは「そういう場所もある」というだけで甚大な被害のあった鴨川市や館山市などでも1~2日前から電気が復旧し、営業を再開している店が増えてきたというのが今日(2019年9月14日)に回った感想だ。
このまま「千葉ひどい」「千葉まだまだ復旧に時間がかかる」報道だけが強調されていると、すでに復旧している人たちの復興が大幅に遅れることになる。
だから千葉行きを自粛しないで。
千葉観光もぜひしてください。
千葉に来て欲しいというのが今日何人かの被災者に話を聞いた共通のメッセージだった。
特に鴨川シーワールド付近は、ファミレスもコンビニもホテルもすでに営業しており、観光には何の支障もなさそうにみえた。
道路もすでに片付いている場所が多い。
今日から3連休で多くの観光客を見込んでいたが、この台風被害イメージで観光客が減ってしまうと、復旧しているのに復興ができなくなってしまう。
もちろん復旧しているところもあれば、復旧していないところもある。
宿泊施設でも大きな被害を受け、何ヶ月も営業ができなさそうなところもあれば、すでに何の問題もないところもあり個別確認は必要だ。
ただ全体的なイメージとして
1:千葉がひどいのに報道されてない
2:千葉の復旧が大幅に遅れている
ところだけが強調されていて、もう復旧して営業してお客さんにきてほしいところがあるということがほとんど認識されていないのではないか。
たとえば壊滅的な打撃を受けた鋸南町のセブンイレブンは、すでに物も豊富に入っていて営業を再開していた。
鋸南町などどこも営業していないのではないかと思ったけどそうではなかった。
木更津や館山も鴨川も同様だ。
未だ電気が復旧せず、閉店や物不足のコンビニがある一方、すでに電気も復旧し、物も豊富になりつつコンビニもあった。
全部が全部ひどいわけではない。
鴨川ではお寿司屋さんが今日から営業を再開しており、おいしい伊勢海老海鮮丼2500円を食べることができた。
取材に行く前は、鴨川など食べる場所などなく、昼食はぬきで取材するつもりだったが、すでに営業を再開している飲食店も多かった。
そうした飲食店からしたら、むしろお客さんにきてもらい、お金を落として食べてもらった方が復興につながる。
今日の取材では未だ電気も水も復旧していない、山間部の飲食店3店舗に話を聞いた。
こうした地域では営業再開が1ヶ月先ぐらいになるかもしれないぐらいまだまだの状況だ。
でもそういうところだけではなく昨日電気が復旧した!一昨日電気が復旧した!せっかくの3連休。観光客に来てもらって、ダメージを受けた被害を取り戻したいと思い営業を再開している店も多い。
今後また雨が降ったり台風が来たりすると、まだ営業が困難になる場合もあるが、地震と違って余震があるわけではないので、今行くと危険みたいなことはあまりないのではないかと思う。
今日何人もの被災者にお会いして話を聞いたけど、とにかく来てくれるのがうれしいという声が大半だった。
まだ電気が復旧していない千葉富津市のカフェオーナーがこんなことを言っていたのが印象的だった。
「復旧が終われば今度は復興しなければならない。
なので復旧したら多くの人に千葉にきてほしい」と。
場所によって状況は大きく異なるものの、ここ数日で復旧して営業再開している店も多いので、ぜひ千葉復興を願うのなら千葉に行ってお金を落としてください。
ガソリンスタンドなどもすでに営業再開しており、長蛇の列になっているわけでもないので。
千葉ひどいだけが強調されていたが、そうではない千葉もあることを多くの人に知っていただき、行けそうな人は千葉に行ってみてください。