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月にも行かず、主フしてほしい~ZOZOの専業主フ化

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■批判者的価値も前澤氏的価値も窮屈

ZOZOの前澤友作氏氏が同社を手放し月旅行に全力を尽くすというニュースが話題になっており、それに対して批判めいた記事も散見される(月に逃げるな、前澤友作!)。

こうした記事を読んでいると、僕は、「もうほっといてやれよ」などと思う。

また前澤氏に対しては、月もあっさりやめて、お金はたっぷりあるんだから、だらだら専業主フして彼女を支えてあげればいいとも思う。

つまりは、この批判者的価値も前澤氏的価値もなにか窮屈で、ZOZOを続けようが月に行こうが何かが暑っ苦しい。批判者も月に行く人もお互い同じ「働くことが善い」的価値にズッポリはまっており、これはもちろんこうした人々だけではなく、この社会の人々の多くに蔓延する価値だと僕は思う。

こうした価値が、ひきこもりや不登校の子ども若者を苦しめる。それはZOZO周辺の人々(賛同者も批判者も)だけが持っている価値ではなく、最近の新自由主義ニホンのほとんどが持たされてしまった価値だ。

この価値は、経営者であれば、アントレプレナーとかブルーオーシャンとかのチャラいカタカナ語に包まれてうっとりする。これが労働者であれば、最低賃金アップとか団結とかのハードめの言葉につつまれて肩を怒らせる。

経営者にしろ労働者にしろ、働くことを善とし、その価値の上でわぁわぁ議論するのは変わらない。

■ボランティアそのものを全面肯定しているわけではない

しかし一旦その価値の地平から降りてみると、それらチャラいカタカナやハードな労働用語によってつくられた価値体系が、なんと狭く、不自由で、慌ただしいものかがうっすらとわかり始める。

また、それら仕事を善とする言葉たちが、我々の日常をいかに縛っているかにも気づき始める。そして、仕事をしていない人々(子ども・後期高齢者・一部の障害者・ひきこもり・専業主婦等)がそうした「働く=善」の価値によって社会の隅っこの方に押しやられているかもわかってくる。

社会の隅っこのほうに押しやられた、現在仕事をしていない人々の内面にも、その「仕事=善」の価値は浸潤し、仕事から遠い自分自身を否定的な目で見る。

だからボランティア活動等を行なうのだが、これはあくまで仕事の代替であって、ボランティアそのもの(自分が善と思うことを無理ない範囲で行なう)を全面肯定しているわけではない。

本当ならおカネがほしいが、いまやっているこの活動はおカネを要求するほどシビアに拘束されたものではない。人々に喜ばれてはいるが、それは所詮「仕事」より劣る。

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