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- 2019年09月14日 10:26
【Amazon Go】、最新店はシアトル市内!小売業界の破壊的イノベーションは出店が遅い?

16店目となるアマゾンゴーはシアトル・ダウンタウンの東にあるファーストヒルに位置している。アマゾンゴー・ファーストヒル店はスターバックス・リザーブ・ロースタリー・シアトルから南西へ徒歩で8分の距離。シェラトンホテルから東に徒歩で15分の距離となっている。
シアトルで5店舗目となる新店(1001 Minor Ave, Seattle, WA 98104)はアマゾンゴーと異なり、17階建ての高級アパートメント「ペリー(The Perry)」の1階部分にオープンする。今年オープンしたばかりのペリーは賃貸料が1ベッドルームで2,800ドル~、2ベッドルーム(2バスルーム)は3,955ドル~となっている。
アマゾンゴー最新店は1,150平方フィート(32坪)で通常より若干小型であるため、品揃えも「朝食、ランチ、ディナー、スナック(Breakfast, Lunch, Dinner, Snacks)」と絞っているのだ。なお営業時間は月曜日~金曜日が午前7時~午後7時で、土曜日・日曜日は休みになっている。
キャッシャーフリーとも呼ばれるアマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」となっている。
入店と同時に天井に設置されたカメラやセンサーによって利用者の行動が追跡される。棚にも重量センサーが装備され、商品を手に取る行動もトラッキングするようにもなっている。店から持ち出した商品はアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。カメラやセンサーで得たデータから商品の動きを把握し、人工知能(AI)のディープラーニングを駆使して正確に決済する。
アマゾンゴーはシアトルに5店舗、シカゴに4店舗、サンフランシスコに4店舗、ニューヨークに3店舗ある。シカゴにはカミングスーンとなっている2ヶ所を含め、すべての店舗がビジネスマンが利用することを目的に街の中心にあるのも特徴だ。
アマゾンはシアトル・ダウンタウン東側にあるキャピトルヒル地区に10,400平方フィート(約300坪)の店を建設中だ。通常のアマゾンゴーの3~4倍の広さを持つ店舗の設計図には入り口にアマゾンゴーのようなチェックイン用のゲートが見え、出口にも同様なゲートが設置されている。
店内には従来の小売店にあるようなチェックアウトレーンが描かれていないため、レジなし店舗のアマゾンゴーの巨大店とみられている。また図面からアルコール販売も予定していることがわかっている。売り場は7,000平方フィート(約200坪)で残りの100坪は宅配もしくはカーブサイド・ピックアップ用の一時保管スペースに充てられると見られている。
社員に向けたテスト期間を含めアマゾンゴー1号店のオープンから3年近くとなる。小売業界の破壊的イノベーションとなるアマゾンのリアル店舗は、当初期待されていたほど出店ペースは速くない。革新的な店舗は多店舗展開には向かないのだろうか?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。予想されていたほどアマゾンゴーの出店ペースは速くありません。後藤は当初からアマゾンゴーは赤字ではないかと見ていました。スタッフ数が多すぎることに加えて、客単価が低い割に欠品がひどい(特に午後~夕方にかけて)からです。これにセンサーやカメラなどの精密機器のランニングコストを考えるとアマゾンゴーが儲けをあげられているのか疑問が残るのです。出店ペースが遅くなっているのは外部要因としてキャッシュ対応も挙げられます。
現金で購入する客は極めて少ないと思いますが、出店先の今後の条例を考えればキャッシュ対応に余分に人を配置しなければなりません。楽観的な見通しを言えば、アマゾンはアマゾンゴーの入店時のアプリQRコードスキャンを、手のひらをセンサーにかざして認証するというものにアップデートしようとしているのかもしれません。ホールフーズのレジに生体認証を導入するのならアマゾンゴーの入店でも使えますからね。
出店もジャスト・ウォーク・アウトのようにボトルネックなしにいかないのが若干皮肉っぽく感じます。
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