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欧州市場サマリー(13日)

[13日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。英国が合意のないまま欧州連合(EU)から離脱する事態を避けられるとの見方から、国内経済に左右される銘柄が買われた。

住宅建設のバラット・デベロップメンツは5.6%上昇した。英銀大手のロイズとロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、バークレイズは全て5%を超える値上がりだった。

英政権に閣外協力する北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)が、EU離脱後に一部のEU規則に従うことに合意したとの報道が流れた。また、ジョンソン首相がEU欧州委員会のユンケル委員長との翌週の会談に向けて準備を進める中で「合意できる協定案のたたき台はある」と発言した。英国が合意なしにEUを離脱した場合、国内の住宅価格が下落するとみられている。この日はFTSE350種住宅建設株指数が0.74%上昇し、7月末以来の高水準を付けた。[nL3N2634XM][nL3N2642BU]

ロンドン証券取引所(LSE)グループは3.6%上昇。香港取引所(HKEX)による390億ドルの買収提案を拒否したことが材料視された。HKEXはLSEの買収を断念しない意向を示した。[nL3N2642AQ]

一方、合意なき離脱を避けられるとの見方に伴うポンド高により、ドルで収益を上げる国際的な銘柄である酒造大手のディアジオや製薬のアストラゼネカ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は売られた。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。米中通商協議が進展している兆しから投資資金が景気循環株に移行しており、銀行や鉱業、自動車株が値上がりした。

STOXXユーロ圏銀行株指数は3.02%上昇した。欧州中央銀行(ECB)が前日、銀行を対象とした長期資金供給オペ(TLTRO)の条件を緩和することを決めたほか、利下げに伴い金利階層化を導入し、マイナス金利の深掘りが銀行に及ぼす影響を軽減する対策を打ったことが買い材料だった。週間ベースでは7.80%上昇し、2017年3月以来の大幅な値上がりだった。

ドイツ銀行は3.2%上昇。米政府系住宅金融機関(GSE)の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が発行した債券の価格を金融機関が不正操作したとする投資家グループによる訴訟で、対象となっている16機関中ドイツ銀行が初めて和解した。

米中貿易摩擦が和らいでいる兆しを受け、資源株指数は2.74%、自動車・部品株指数は1.27%上昇した。米中は互いに関税政策で譲歩。トランプ米大統領は、10月の閣僚級の貿易協議を前に暫定協定を検討すると述べた。

貿易摩擦が続く中、これまではディフェンシブ銘柄が買われてきたが今週は景気循環株が好調だった。欧州株は週間ベースで4週続伸した。

<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)の政策手段が限界に近づきつつあるとの懸念を反映し、中核国の国債利回りが長期債を中心に6週間ぶりの水準に上昇した。

ECBは12日に開いた理事会で、中銀預金金利をマイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げると同時に、マイナス金利が銀行に及ぼす影響を軽減するために金利階層化の導入を決定。債券買い入れの再開のほか、銀行を対象とした長期資金供給オペ(TLTRO)の条件緩和も決定した。[nL3N2632P0]

市場はECBのこうした包括的な緩和策を当初は歓迎。ただ、理事会後の記者会見でドラギ総裁が「財政政策が主導する時期に来ている」と述べ、経済成長とインフレ押し上げに財政刺激策が主導的な役割を果たす必要があると強調したことを受け、ECBの政策手段は限界に近づいているのではないかとの懸念が台頭。このほかこの日は、ワイトマン独連銀総裁やクノット・オランダ中銀総裁らの理事会内のタカ派から包括刺激策の効果に疑問を呈する発言が相次いだ。[nL3N2642BQ][nL3N26335T]

こうした中、ドイツ、フランス、オランダの10年債と30年債利回りが6週間ぶりの水準に上昇した。独10年債利回りはマイナス0.45%と、10ベーシスポイント(bp)上昇。週間ベースの上昇は2017年6月以来の大きさとなる見通し。独30年債利回りは0.10%と11bp上昇し、プラス圏を回復した。

みずほの金利戦略部門責任者、ピーター・チャットウェル氏は「ドラギ総裁が記者会見で財政政策について何度も言及したことで、ECBが財政政策の支援なくしてはインフレを押し上げられないと考え始めているのではないかとの疑念が台頭した」と述べた。

財政政策を巡っては、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテノ議長がこの日、ECBの包括的な追加金融緩和策を補完する共同の財政刺激策を計画しているわけではないが、経済が悪化した場合には行動を起こす準備があると述べた。[nL3N26425A]

ECBの資産買い入れ再開について、アナリストは特に南欧諸国が恩恵を受けると指摘。イタリア10年債利回りは0.89%、50年債利回りは2.21%と、ともに4bp上昇した。ギリシャ10年債利回りは1.58%。前日は1.49%と、過去最低水準を付けていた。

ECBが金利階層化の導入を決定したこと受け、独2年債や 仏2年債を含む短期債は横ばい。金利階層化により銀行による短期債需要が減退するとの見方が出ている。

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