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娘が語る樹木希林「買ってもらったおもちゃは1つもなし」


 エッセイストの内田也哉子が、9月10日放送の『樹木希林さん特別番組~おもしろうて、やがて不思議の、樹木希林~』(テレビ朝日系)に出演し、2018年に亡くなった母・樹木希林さんについて語った。

 父親である内田裕也と別居していたため、2人きりの母子家庭で育った内田。番組で樹木さんからの教育は独特だったと明かす。

 変わった建築で、やたらと階段が多かったという自宅。手すりの間には大きな空間があり、「なんのガードもなくて、落っこちても仕方がない」状態だったらしい。

「暮らし始めたときに、階段のところで母がふと私を押すんですよ。(私は)『うわあ!』って必死に手すりにしがみつく。で、(母は)『(危険なのが)わかったでしょう?』って言うんです」

 このほか、火に鍋をかけた状態で台所をうろうろすると、「ちょっとそこ触ってみな?」とけしかけてくる。内田が嫌がるも、樹木さんはわざと娘の手を取って鍋に触らせ「熱いでしょう?」と叱ったそうだ。

 こうした母の行動で、内田はよく泣いたというが、「一回の衝撃的な体験に重きを置いていた。しつこく(危ないと)言いたくないから、一回でわからせる」と分析する。

 さらに「私に限らず友達にも、人の子にもそうやっていましたから、いまだったらすごい問題になりそう」と明かした。

 内田によると、「教育で教えることより、食べることをきちんとさせておけば人間はなんとかなる」と考えていた樹木さん。食事も玄米などを中心とする質素なもので、肉はほとんど出ず、焼き魚や煮魚に納豆やぬか漬けなどの発酵食品がよく並んでいたという。

 このため「お友達の家に行くと、(食事が)とっても彩り豊かで、いろんな見たこともないものが出てきて、うらやましくて仕方がなかった」と振り返る。

 さらに「おもちゃを1つも買ってもらったことがない。『おもちゃは必要なものではない』って言われていた」と語る。

「生活のなかでいろんな用品がある。『そういうもののなかから自分でクリエイティブに遊ぶことができるよね』ってことで、母は与えすぎることへの恐れが強かった」

 ちなみに文房具ですら、余分なものは買ってくれなかったらしく、「鉛筆も何本もではなく最低限の2本とか」と説明。友人が持っているキャラクターの文房具をねだった際は、「なんで私があんな趣味の悪いものを、自分の稼いだお金で買わなきゃいけないんだ」と拒否されてしまったそうだ。

 こうした母の姿を踏まえ、内田はこう語る。

「私のなかで母は、やすらぎのお母さんっていうよりも、いつも鋭いナイフのような(存在)。そしてこっちを向いてくれているよりは、自分の生活だったり、仕事、夫に向かっている(母の)背中を見て、必死で(自分が)後をついていっている子供時代でしたね」

 番組では「子供の欲求というものは見事に切り捨てられた」と、母の教育方針について振り返っていた。樹木さんは演技だけでなく、子育てについても我が道を行っていたようだ。

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