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「このままでは日本は“白紙”の進次郎さんと一緒に沈没してしまう」

『週刊プレイボーイ』(集英社)No.36(2019年9月9日号)に、小泉進次郎さんに関するコラムを書きました。
編集部より転載許可を取りましたので、ブログに掲載します。


直言コラム
本当に彼は総理の器なのか?
「このままでは日本は“白紙”の進次郎さんと一緒に沈没してしまう」


小泉進次郎さんは生まれた時から「お・も・て・な・し」を受ける側の人です。
考えてもみてください。小泉家は横須賀で100年以上、4代続く政治家一家ですよ。マスコミも彼にツッコミを入れるどころか、遠慮して、コメントを取ろうとチヤホヤする始末です。
官邸での結婚報告も、冷静にみれば政権の人気取りなのに、批判なく報じられました。これは1年生議員の時から変わりませんが、みんなちょっと甘やかしすぎですよね。

そんな進次郎さんですが、自分から積極的に何かを発信する機会に恵まれてこなかった点では、同情すら覚えます。周囲は「総理候補」と持ち上げますが、彼は自分から「総理になる」と言ったこともないんです。

山本太郎さんを見てください。あんなに「総理になりたい」と言っているのに、ほとんど相手にされない。だからどんどん街に出て演説し、批判も受け、ヤジへの対応力も身につけています。
進次郎さんも演説は下手ではありませんが、多くは人の選挙の応援です。「客寄せパンダ」だから主体性が感じられず、「自分はこれをやりたい!」という打ち出しが弱い。

象徴的なのは、進次郎さんについて他人が書いた本は何冊もあるのに、進次郎さんが書いた本は一冊もないことです。普通、総理大臣を目指す人は自分で本を書きます。田中角栄の『日本列島改造論』のように、国のグランドデザインを示して世に問います。「サメの脳みそ」と酷評された森喜朗元総理や「どじょう」と言われた野田佳彦元総理もちゃんと書いています。

つまり、彼は政治家として、まだ“白紙”なんです。でも、それをいいことに利用しようとする人がたくさん集まってきます。その人間模様を見るのも楽しみ方のひとつではあるのですが。
ともあれ進次郎さんは、まだ総理大臣の器ではない。それなのに世間から「総理候補」といわれ続けているのは不幸だと思います。

8月15日の靖国神社訪問時もそうでしたが、彼は都合の悪い時には口を閉ざします。時々、党批判を口にしてガス抜きの役割を果たしますが、実際の行動は従属的。決定的な反抗をしないのは、自民党員だから当然です。

もし、日本社会が「進次郎総理」を望むなら、今こそ批判したり揶揄したりしながら、ひとり立ちできるように厳しく鍛えてあげるべきです。「あなたは何がしたいのか」とツッコミ続けるべきです。

今のまま彼を総理大臣にしたら日本は“白紙”の進次郎さんと一緒に沈没しますよ。

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