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話がつまらない人に共通する「自爆パターン」4 問題は「ネタのショボさ」ではない

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なぜあなたの話はつまらないのか。その原因は「話し方の下手さ」や「ネタのつまらなさ」ではない。カリスマ予備校講師の犬塚壮志氏は「つまらない話の『4つのパターン』を知れば、笑いをとらなくても人をワクワクさせられる」という——。

※本稿は、犬塚壮志『感動する説明「すぐできる」型』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/DragonImages

「ジョブズのまね」をするから失敗する

人前で話をすることに苦手意識をもっている方にありがちな勘違いがあります。

「話がつまらない」のは、話し手のパフォーマンスや滑舌、あるいは話す内容のネタ(素材)そのものに問題があるからだ、と思い込んでいるケースです。

「私はもともと話し方がうまくないから」
「そもそも、話のネタがつまらなくて」

こう思ってしまっている方がほとんどなのです。

ただ、私に言わせると、そんなことはまったく問題ではありません。本人が拙いと感じる「話し方」でも、その人らしさが滲(にじ)み出ているなど、よい部分は必ずあります。そのため、無理に整えようとしてしまうとその人の個性が失われてしまい、かえってよくないこともあるのです。

しかし、人前で話をすることに苦手意識をもっている方の多くが、スティーブ・ジョブズのようなプレゼンテーションをイメージしています。そうするとパフォーマンスにばかり意識が集中してしまうようになり、かえってうまく話せなくなって、ますます前に進めないというネガティブ・スパイラルに入ってしまうのです。

「話のネタ」を変えてしまうのは本末転倒

自分の話が聴き手の心に響くかどうかは、パフォーマンス的なスキルの高さには左右されません。そのことは、私のこれまでの経験からも断言できます。聞き手の頭に、自分の話の内容が入っていかない原因は、いわゆる表面的な話し方のスキル不足ではないのです。

また「話すネタ」そのものも、本人がそれを伝えることに価値を感じているのならば、ヘンにすり替えてしまわないほうがいいのです。そもそも、そのネタを伝えたいから話をするのに、それを大幅に変更してしまうというのは本末転倒でしょう。

では、聴き手に「つまらない」と感じさせてしまうのはどうしてなのでしょうか?

ここからは、そもそも話がつまらないと感じてしまう原因とそのパターンについてお話ししたいと思います。

「4つのゾーン」と「4つのパターン」で話のネタを分類

まず、話のネタを、聴き手の知識や関心の度合いによって4つのゾーンに分けてみました。

知らないゾーン:聴き手が認知できないネタ
関心ゾーン:聴き手が気になったり興味があるネタ
関係ゾーン:聴き手と無視できない結びつきのあるネタ
自分ゾーン:聴き手自身がすでに使いこなせているネタ
画像=『感動する説明「すぐできる」型』

それでは、この図を使って、話がつまらなくなる原因を解説していきます。まず、つまらない話の4つのパターンから見ていきましょう。

パターン①:「は?」話の内容がまったくわからない
パターン②:「べつにいいかな……」その話の内容は自分には関係ない
パターン③:「そうは言ってもねえ……」話の内容は自分に関係するけど、自分にはできない、採り入れられない
パターン④:「そりゃそうだ」すでに知っていて、もう当たり前の話

この4つのパターンを先ほどの図に充てはめると、下図のようになります。

画像=『感動する説明「すぐできる」型』

勘のいい人はもうお気づきでしょう。4つの各ゾーンにある点が、それぞれのゾーンよりも内側に移動しないときに、話がつまらなくなるのです。いわば、4つのゾーンのあいだでネタの「中心に向かう点の移動が起こらない」ことが、話がつまらなくなる原因なのです。

そこで本稿では、つまらない話とは、「聴き手の興味・関心や知識・理解が深まらず、心を動かす力がない話」と定義しておきます。

「つまらなさ」を感じさせる3つの障壁

ところで、『進撃の巨人』(作・画:諫山創)という大人気の漫画をご存じでしょうか? 2019年5月現在でコミックの累計発行部数が8000万部を突破している大ヒット作です。

内容を簡単に紹介すると、突如出現した巨人により、人類が滅亡の危機に陥るというストーリーです。生き残った人類は「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」という三重の巨大な城壁の内側に生活圏を確保し、どうにか生存しているといったところから物語が始まります。

私は、人の頭の中にも同じような3つの壁があると考えています。点の移動を阻み、「つまらなさ」を感じさせる障壁です。

これをビジュアル化すると、下図のようになります。外側からそれぞれ「認知の壁」「私事の壁」「獲得の壁」と呼びます。

この壁を突破して、点を移動させないことには、どんなに身振り手振りのパフォーマンスを学んでも、聴き手に「おもしろい!」と思ってもらえたり、聴き手の心に響いたりすることはないのです。

3つの壁 - 画像=『感動する説明「すぐできる」型』

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