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1986年以来初、アナログ盤がCD売上を追い抜く見込み 

アナログレコードの売り上げが好調だ(David Sharp/AP/Shutterstock)

アナログレコードの人気が止まらない。近い将来、アナログがCDセールスを超える可能性があると、アメリカレコード協会が発表した。

アナログ盤レコードのセールスは近年着実に増えている。と同時に、CDセールスは急降下。昨年のアメリカレコード協会(RIAA)の中間レポートによると、CDセールスはアナログセールス上昇率の3倍の勢いで落ち込んでいるという。RIAAは2月にも、フィジカルリリースによる売上の1/3以上はアナログセールスが占めていると伝えている。

こうした傾向は、火曜日に公開されたRIAAの2019年中間レポートでも続いている。2019年上半期のアナログレコードの売上は2億2410万ドル(860万ユニット)で、CD売上の2億4790万ドル(1860万ユニット)に迫る勢いだ。アナログ収入の伸び率は2018年上半期が12.8%増、2019年上半期が12.9%。一方でCD収入はほとんど変わっていない。もしこうした傾向が今後も続けば、レコードはやがてCDよりも稼ぐようになるだろう。

アナログレコードの成長にも関わらず、音楽業界は依然ストリーミングが独占している――2019年上半期、音楽業界総収入のうちアナログレコードが占める割合はたったの4%。それに対し、ストリーミングの有料購読収入は62%にも及ぶ。

「我々は(アナログレコードの成長を)歓迎しています」と、ワーナー・レコーズの現共同会長兼CEOのトム・コルソン氏は、2015年ローリングストーン誌の取材に答えて言った。「セクシーで、クールな商品です。音楽が感覚に訴える商品であり、それに対して人々が投資している証です。(ただし)我々の業界でのシェアはわずか。業界の動向を左右することはないでしょう。我々もそれなりの資金を投入してはいますが、わざわざ専用の部門を設けるほどではありません」

とはいえ、アナログ人気の再燃は一部アーティスト、とくに往年のロックグループにとっては願ってもないチャンスだ。2018年、ビートルズは30万枚以上のセールスを記録。ピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイ、フリートウッド・マック、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリクス、クィーンも10万枚以上売れている。

Translated by Akiko Kato

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