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女子力、あるいは女のファッションの本質について

この間、僕が書いた「女子力について」のエントリーには少なくない反響があった。男女ともに、これこそが俺が、私がいいたかったことだ、という賞賛の声が上がると同時に、少なからぬ人々が賛成しかねる様子だった。違和感を感じている人々は、男性よりも女性のほうがずっと多いようだ。そして、その違和感をなんとか言葉で言い表そうとしている人たちもいた。とても不完全な言葉で。

「女子力は自己満足のため」
「女子力は男のためじゃなくて、女子に見せるためのものだ」
「女子は女子同士で戦っており、女子力が低いと女子内コミュニティでの権力闘争で不利になる」

などという、意見が多かった。まず最初に自己満足のため、というのは何の説明にもなっていない。これは株価は需給で動く、と言っているようなものだ。おおよそ全ての自由市場の商品の価格は需給で動くのだから、需給で動くというのは100%正しいステートメントであると同時に、何ひとつ情報を含んでいない無意味なステートメントだ。需給を動かすその背後の理由が知りたいのだ。同様に、人間の活動のほぼすべてが欲望を満たすため、すなわち自己満足にあるのだから、「女子力は自己満足」というのは正しいステートメントであるが、何も言っていない。

女子力は女子に見せるため、というのもおおよそ何も言ってない。なぜ女子に見せる必要があるのか? 高い女子力を同性に見せることにより、どのような効用が生まれるのか? そこに言及しない限り、やはり無意味なステートメントとなる。

女子内コミュニティでの権力闘争という視点は、はじめて意味のあるストートメントになりうる。これは確かに真実の一面であり、女子力、あるいはこれから僕が説明しようとする女のファッションというもののひとつの要素とはないうるが、それが最重要なものとは決してなりえない。これだけ女子が、女子力の向上、ファッションにお金や時間をかけているのは、生物学的に明確な理由付けが必要なのだ。

僕が書いた「女子力について」のエントリーに多くのが男性が賛同したように、いわゆる「女子力」や、高額なヨーロピアン・ブランドに代表される女のファッションが、必ずしも男性の目を惹きつけるものではないことは、おそらく多くの人々が気がついているだろう。

ネイルサロンへ行ったり、エステに行ったり、高級なブランド品で身を固めても、女子はモテるようになるわけではないのだ。ここで僕は、モテる、という言葉を不特定多数の男の気を惹く、という意味で使った。正直に認めると、僕は「女子力について」のエントリーを書いている時点で、このこと、つまり女子力や女のファッションの本質的な目的が「モテ」ではないことを正確に理解していて、そこはあえて分かっていないかのように文章を書いた。だから、少なからぬ女性読者の方が違和感を感じることも、正確に予測していた。そして、予想通り、そういった女子の多くがその違和感を言葉で説明できなかった。

さて、結論から言うと、女子力や女のファッションとは実はモテなくすることにこそ意味があるのだ。

でも、この話はちょっと長くなりそうだから、ランチの後にでも、ゆっくりメルマガに書くとしよう。

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