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ノー天気のまま、ユデガエルに?

日本の個人や家計は、年0.01%~0.001%の利子しかつかない預貯金に、大事な虎の子を置きっ放しにしていて、なんとも思わない。

その金額たるや、全体ではGDPのなんと1.7倍にも上る。世界最大の「もったいない」であり、まったく無駄に眠らせている資源である。

ところが、日本人の大半は預貯金に眠らせたままで、「もったいない」とか無駄だとは露ほども思っていない。

ほとんどの人は、先行きが見通せないから預貯金でともかくも安全を確保しておくといっている。至極まじめにだ。

さすがに、ゼロ同然の金利では利殖になるとはいわない。それでも、安全にとっておきたいという願いは、みなに共通である。

一体、なにが安全なのだろう?虎の子の置き場所として安全なのか、資産価値の維持で安心できるのか?

これだけゼロ金利やマイナス金利で、銀行経営を窮地に追い込んでいるのだ。また、金融庁が地銀の合併を急がせている。

報道にある通り、銀行経営は相当に苦しい。貸出し先に困り、金利が1%にもならない住宅ローンの取り合いをしているなど異常である。

海外の投資ファンドへの巨額融資を含め、将来の不良債権を抱えまくっている。一体、どこが安全なのだろう?

次に、資産価値の維持だが、ずっと現状が続くだろうという想定は危険きわまりない。

経済は生きものであって、状況は時々刻々と変わっていっている。たまたま20年近くデフレ現象が続いたからといって、安穏としてはいけない。

むしろ、その反動がいつ起こるかに思いを致すべきである。現に、日銀は国債やETFの買い入れで、紙幣を刷りまくっている。

野放図というか滅茶苦茶な資金ばら撒きで、なんとか2%インフレに持っていこうとしているが、なかなか効果は現れない。

それに高を括っては危険である。とんでもない反動のマグマが蓄積し続けているのだ。

その先では、お金の価値の下落つまり質の悪いインフレを招くのは、歴史の教えるところである。

ほんのちょっと自分の頭で考えたらいい。いま預貯金にしていることが、どれほど危険かは、すぐわかるはず。

もう、そろそろノー天気を脱しよう。さもないと、このままズルズルといって、ユデガエルになってしまう。

難しいこと考えるのが大変だというのなら、さわかみファンドを買っておけばいい。それで、ユデガエルからはおさらばできる。

みなさんの虎の子資産は、信託銀行が信託財産として絶対安全に守ってくれる。なにも心配いらないだろう。

その上で、いずれ到来するであろうインフレを読み込んだ運用をしているのだ。

インフレを恐れるどころか、インフレの波に乗ってやろうとしている。愉快だと思わないか!

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