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「トランプ大統領、香港を助けて」  香港デモ隊、米国に介入求める

14週にわたり民主化を求めるデモが続く香港で8日、デモ参加者が星条旗を振りながらアメリカ総領事館まで行進し、ドナルド・トランプ大統領に、香港を中国から「解放」してくれるよう訴えた。

デモ参加者には、「トランプ大統領、香港を救ってください」、「香港を再び偉大に」と書かれた横断幕を手にした人の姿もあった。

米議会の取り組みも要求

デモ隊はまた、米議会上院で超党派議員が今年6月に提出した、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」の可決を求めた。

この法案は、アメリカ政府が、香港の貿易上の特別な地位が正当であると確認するため、1年毎に、香港の高度な自治性を認定するというもの。

香港の独立性を中国当局が抑圧していると認められれば、アメリカは中国当局を制裁対象とすることができる。

「5要求は1つも欠かせない」

デモ隊はこの日、アメリカ国歌「星条旗」を歌い、新たなスローガン「5大要求、1つも欠かせない」を掲げた。

林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は4日、3カ月に及ぶ反政府デモの発端となった「逃亡犯条例」の改定案を撤回する意向を示した。

改定案の完全撤回は、デモ隊が掲げる5つの要求のうちの1つに過ぎず、抗議が収まる気配はない。

中国政府は、1997年にイギリスから中国に返還された香港で起きていることは完全に内政問題だと主張。他国に対し、内政干渉しないよう警告している。

デモ隊の要求とは

1997年にイギリスから返還されて以降、香港は香港特別行政区となり、独自の法制度を持つほか、表現の自由などの権利も保障されている。

そうした状況で香港政府は、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改定を提案。改定案が成立すれば、中国政府による香港統治の姿勢が強まるとの懸念が、市民の間に広がった。

そこで、数万人が、改定案の完全撤回を求める抗議行動を始めた。最終的に、香港政府は4日、改定案の撤回を表明した。

抗議が続く中、デモ隊の要求は次第に、幅広い改革を訴えるものへと変化した。

今も実現していない、残り4つの要求は次の通り。

  • 香港政府による、抗議行動に対する「暴動」という言葉の使用取消
  • 逮捕されたデモ参加者全員への恩赦
  • デモ参加者に対する警察の暴力をめぐる独立調査
  • 香港特別行政区行政長官選挙での普通選挙の実施

デモ参加者には、中国政府からの統制を受けているとして、林鄭行政長官の辞任を求める声もある。

米国による香港デモ介入は

トランプ大統領は先月中旬、ツイッターで、中国の習近平国家主席について、「自分の国民に非常に多くの敬意を払う偉大な指導者」であり、「習主席が早急に人道的に香港で起きている問題を解決しようとするならば、彼には実現できる。疑いの余地はない」との見解を示していた。

一方、マーク・エスパー米国防長官は7日、中国は「自制心」を見せるべきだと述べた。

国防長官は中国当局に対し、弾圧の代わりに「腰を据えて、デモ隊と話し合い、食い違いを解決」するよう求めた。

中国側は外国政府に対し、香港問題に介入しないよう警告しているだけでなく、アメリカとイギリスがデモ隊をけしかけていると非難を続けている。

米国務省は9日、香港へ渡航する米国人に対して渡航危険情報を出した。米市民や外交官は、中国の情報戦略により、香港の混乱を助長しているとの濡れ衣を着せられているとして、注意を呼びかけている。

時には暴力的に

これまで、デモはしばしば暴力的な様相を見せてきた。

7日には、一部のデモ隊が、先月座り込みのデモを行った香港国際空港への突入を試みたものの、警察は搭乗客のみを通した。同日夜には、市内でデモ隊と警察の衝突が発生し、催涙ガスで警察が鎮圧を試みる事態となった。

(英語記事 'Trump, please save Hong Kong' - protesters

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