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虐待死は児相機能強化や人員増では根絶できない

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【ゆとりのない児相を補完するのは警察との全件共有】


児童相談所職員のゆとりのなさが、一時保護所の子ども達への人権侵害ともとられかねない、不適切な対応、虐待深刻事案の見立ての失敗、単なる事務レベルの見落としにつながるのではないか?と私は、事件直後に唯一都議会で質してきた都議として考えるものです。

人員不足の前にオペレーションミスであること。
いたづらに、このまま人員を増やしても児相機能の強化をしても問題の解消はしないこと。

を指摘し続けてきました。
その解決策を、後藤啓二弁護士、思いを同じくする地方議員、子どもの人権問題に取り組む専門家、児童相談所の内側・実態を熟知する方々と、子どもの命がもう二度と奪われないよう活発な意見交換を常にしています。

私達が考える解決策は、以下の通りです。

・東京都児童相談相談所は、虐待情報を警視庁・警察署と全件情報共有すること。
→現行の「児相が必要とした場合共有」という恣意的判断をすることによる見落とし防止

・親から面会拒否されたときには、直ちに警察に通報し、一緒に家庭訪問し子どもの安否を確認する。
→狂暴な保護者の対応で及び腰になり一時保護の先送りを防ぐ。保護者の過去の虐待にかかる犯罪歴の見落としも防ぐ

・児童相談所の弁護士常駐
→常時児相職員が相談できれば、堂々と動け見落としが減る。また、人口規模からすれば明らかに法的措置が少ない※!
※実数(上田文書質問より)
(1)家庭裁判所の審判による施設入所等の件数
平成25年度から平成29年度までそれぞれ、27件、20件、22件、33件、26件
立入調査実施件数は、3件、20件、4件、5件、2件
(2)臨検又は捜索の件数
平成26年度1件
(3)親権停止審判の請求
平成25年度から平成29年度までそれぞれ、1件、5件、3件、1件、4件
親権喪失審判の請求は、平成29年度1件。
(6)管理権喪失審判の請求
平成25年度と平成26年度に1件ずつ
接近禁止命令については、この期間の実績はない。


以上を早急にルール化して実現する必要があると考えています。

【小池百合子知事の責任は重大】


奇しくも公判が始まった日は、東京都議会第三回定例会初日。知事所信表明は、「スムースビズ」「時差ビズ」「7つのC 7C Tokyo」「Society5.0」「スマート・スクール構想」「NEW CONFIDENCE」「TOKYO Data Higway戦略会議」と、横文字とカタカナだらけで、自分アピールに終始。都民生活を思う「ガバナー」としての人間らしさ、ひたむきさを微塵も感じない冷たいものでした。所信表明でも、3日後の定例記者会見でも、一切目黒区女児虐待事件には触れず、どころか「虐待」の言葉一つでてこない始末。公判中とはいえ、虐待防止条例制定後の取り組みとして普遍的な都政事業の報告の形をとればいいのに、社会の片隅であえぎ悲しみ苦しむ弱き者にはまったく関心がないのだな…と毎回その点の期待は裏切らないと逆に感心しております。

しかしながら、政府も動かした悲惨な「目黒区五歳女児虐待死事件」は、まぎれもなく小池知事就任後に発生した大事件です。
都民ファースト政策では「チルドレンファースト」、今般の「7C Tokyo」にも「Children」と高らかに掲げてる、東京都の最終責任者がみすみす児相のオペレーションミスと指摘されかねない状況で、女児の命を失ったこと、この10年間で、都・区市町村が関与しながら虐待死させられた子どもは、明らかになっているだけでも26人にも上ってることを鑑みれば、重大な責任があるのです。
所信表明で語られていた国際化教育も最先端教育も大事でしょう、しかし、心身の命が危険にさらされている子ども達の「チルドレンファースト」が最優先ではないでしょうか。

東京、千葉、札幌、鹿児島で、全件情報共有していれば救えるはずの命を救えなかった事件が続いており、それらの事件を教訓に、現在26自治体が全件情報共有をしているというのに、目黒区5歳女児を救えなかった東京都をどうするつもりなのですか。
この痛ましい虐待死事件を教訓に多くの他府県は全件情報共有したのに、肝心の東京は未だ警察との全件共有を先送りにするつもりなのでしょうか?!

虐待防止条例をつくっておしまいではなりません。

外にばかり目を向けてないで今、このとき親の暴力に怯える子どもたちに思いを馳せて欲しい!

小池知事風造語に例えたら「Imagine Tokyo Children」でごさいます!


【お姐総括!】


パラリンピック一年前イベントに出てくれた、チコちゃんは「小池とは仲良し」と言ってました。


自らが「ガバナー」の時に発生した凄惨な虐待死事件の公判が始まり、日本中が胸を痛めているというのに、所信表明にも記者会見にも「虐待」の「ギ」の字も言わない行政の長、最終責任者である知事のその「ヒューマニティ」に「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と温かくも厳しいカツを入れて頂きたい!

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