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北東アジア情勢は日米関係をどう変えるか その1 韓国離反の「禍」を日米結束の「福」に

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日米韓首脳会談(2017年7月6日ハンブルク)出典:外務省ホームページ

古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

【まとめ】

・米は韓国の対日措置に「失望」表明も動揺せず。対日批判は皆無。

・背景に3国安保協力は崩れないとの認識と文政権への期待の低さ。

・日米同盟への信頼が期せずして増す、日本には「禍転じて福」の展開。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て見ることができません。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=47787でお読み下さい。】

■ 北東アジア情勢が動揺と緊迫の気配を強めてきた。

日本を囲む韓国、北朝鮮、中国、ロシア、そしてこの地域の安全保障で最大の抑止勢力となってきた米国までが現状の保持か打破かをめぐる複雑なパワーのせめぎあいを始めた観となった。

激変や衝突をも懸念させるこのうねりはなにを原因とし、どう展開するのか。そしてわが日本はどう対応すべきか。

まず朝鮮半島、とくにいま日米両国に期せずして難題を突きつけた韓国関連の動きから論考を始めよう。

韓国による日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄は私がいま取材の拠点とする米国の首都ワシントンでも波紋を広げた。米国防総省報道官は韓国の文在寅政権の行動に「強い懸念と失望を表明する」と非難した。だがなおトランプ政権にはこの事態に苦痛な衝撃を受け、あわてふためくという気配はない。

理由の第一は今回の動きで米韓同盟や米韓日三国の安保協力の根幹が崩れはしないという認識だろう。

文政権は日本糾弾を強めながらも米国にはすり寄る姿勢をみせた。文在寅大統領自身、対米同盟の堅持という一線は少なくとも表面では一貫して保ってきた。やはり恩師の廬武鉉大統領が対米関係を最悪にして自壊の一途をたどった前例が教訓なのかもしれない。

第二はトランプ政権の文大統領への期待がそもそもきわめて低いという背景だろう。

トランプ大統領はかつて文在寅大統領の北朝鮮へのおもねりを「宥和」として非難した。ポンペオ国務長官は公式の場で文政権の北朝鮮認識を誤りだと断じた。文氏はトランプ氏とはそもそも世界観が違うから、対米同盟に依存しながら実際には同盟の主旨に反して漂流する本質を米側は知っているということだ。

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