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【インスタカート】、カーブサイド・ピックアップも拡大!近所の店よりネットスーパー?


■オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートはスーパーマーケットチェーンなどとカーブサイド・ピックアップ・サービスを徐々に拡大している。

クリック&コレクトとも呼ばれているカーブサイド・ピックアップは、利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にてスタッフから受け取るサービス。利用者は通常、車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

ウォルマートの「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー」、クローガーの「クローガー・グローサリー・ピックアップ(旧サービス名はクリックリスト)」など大手チェーンもカーブサイド・ピックアップを自社サービスとして拡大している。

インスタカートでは昨年11月、「インスタカート・ピックアップ(Instacart Pickup)」の拡大を発表。現在はウェグマンズやパブリクス、アルディ、スプラウツ・ファーマーズ・マーケットなど30州以上にあるスーパーで利用可能となっている。

インスタカート・ピックアップは同社のアプリから注文された生鮮品などを「ショッパー(Shopper)」と呼ばれるスタッフが売り場でピッキングして購入し、店の外の専用駐車場で利用者に渡す。手数料は地域や食品スーパーによって異なる。

インスタカートの利用は主にインスタカート・アプリからの注文になる。スマートフォンにアプリをダウンロード後、ホーム画面からジップコード(郵便番号)を入力し、その地域で提携しているスーパーなどを表示させる。

店の表示では「全店(All)」にクーポン数の多い「最大節約店(Biggest Savings)」、アルコールを扱う「アルコール(Alcohol)」「ドラッグストア(Drugstores)」「食品店(Groceries)」「ペット用品(Pet Supplies)」の項目から店を選択することも可能だ。宅配もしくはピックアップから利用するお店を決め、買い物カートに商品をいれて決済前に受け取り時間枠を選択して終了となる。

ショッパーが注文品のピッキングを完了し用意ができると、利用者にアプリ上で通知を行う。通知を受け取った利用者がピックアップ時間枠に店に向かい、ピックアップ専用スペースに到着した通知をアプリから行う。これにより到着後すぐに注文品を渡すことになる。

サンフランシスコで2012年に創業したインスタカートはクローガーだけでなく、アルバートソンズ、コストコ、サムズクラブ、アホールド、パブリクスなど北米で展開する大手食品スーパー10社近くと契約。ウェグマンズやプライスチョッパーなど中堅食品スーパーとの提携も増え中小の食品スーパー300社以上と契約を結んでいる。

2014年9月から提携していたホールフーズとは関係を打ち切る一方で、プライムナウとの契約を解消したスプラウツ・ファーマーズ・マーケットとインスタカートは提携を拡大。

インスタカートは現在、北米市場の5,500ヵ所以上の地域で営業し、アメリカ国内では2万店以上で展開している。国内世帯90%をカバーするインスタカートは最近でも北カリフォルニアで130店を展開するスーパーのレイリーズにオフィス・スーパーストアのステープルズからの当日宅配も開始している。

インスタカートの宅配手数料は注文ごとに払う場合、2時間の宅配が3.99ドル(35ドル以上)、1時間宅配が5.99ドル(35ドル以上)となっている。年会費99ドル(月額は9.99ドル)を払ってインスタカート・エクスプレス会員になると手数料は無料となる。初回は手数料が無料となるがドライバーチップは支払う必要がある。インスタカート・ピックアップは35ドル以上の買い物で無料〜4.99ドルと手数料は店によって異なっている。

トップ画像:ディスカウントスーパーのアルディ。アルディでもインスタカートによる当日宅配に一部にはカーブサイド・ピックアップも始めている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。
食品流通業の団体であるフード・マーケティング・インスティテュート(FMI)によると、宅配やカーブサイド・ピックアップなど、いわゆるネットスーパーの売上高(online grocery sales)は2025年までに1,000億ドルに達します。つまりネット経由での食品売上は食品売上全体の約20%を占めると予想しているのです。

売上の5分の1がネット経由からの注文となれば、数年もしないうちにスーパーマーケットのあり方が変わってしまうということです。インスタカートなどオンデマンド買物代行&宅配サービス業者向けに最適化されたフォーマットもお目見えすると思います。すでに一部のスーパーがテストしているマイクロ・フルフィルメントセンターの店内導入も数年中に拡大していくと予想できます。
加えて自動走行車によるラストワンマイルでの発展も加速してきます。言い換えれば数年間は食品スーパーでも「店数増やして規模も拡大」などの理屈が成立しないことにもなってきます。

ネットスーパーの利用者が増えれば近所にオープンした店にもいかない可能性がでてくるからです。近い店より(遠くても使い慣れた)ネットスーパーです。

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