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焦点:英首相と議会が今週対決、総選挙前倒しに至る2つの道


[ロンドン 2日 ロイター] - ジョンソン英首相は今週、欧州連合(EU)離脱問題を巡って与党・保守党内の同氏に批判的な勢力や野党と議会で対決する。この展開次第では、ブレグジット(英のEU離脱)が延期されたり、ジョンソン政権が倒れてもおかしくない。

こうした情勢を受けて浮上してきたのが、2022年に予定されている総選挙が前倒しされる可能性だ。選挙は以下の2通りで実施が可能になる。

(1)ジョンソン氏が決行

ジョンソン氏が10月末の期限にEUを離脱するという自らの方針を議会が妨害しようとしていると判断すれば、総選挙に打って出て計画を思い通りに遂行できるような過半数議席獲得を目指すこともあり得る。その場合、下院に選挙を提案して定数650人のうちの3分の2の賛成を得る必要がある。

野党・労働党はずっと選挙を要求しているので、選挙実施に向けて十分な支持が得られる計算になる。ただブレア元首相は、同党にとって総選挙はチェスの悪手である「エレファント・トラップ」で、避けるべきだと警告した。

下院で必要な賛成があれば、総選挙はブレグジットの期限より前の10月半ばから下旬に行われそうだ。

法令では選挙公示から投票まで25営業日が必要で、投票日は通常木曜日に設定される。このため今月12日までに手続きが済めば、10月17日が投票日になるだろう。

(2)不信任案成立

労働党には内閣不信任案を提出するという手もある。

下院で過半数の議員が内閣不信任案に賛成すれば、その後14日間の期間中に、ジョンソン氏以外の首班候補が組閣するか、ないしジョンソン政権が再組閣に踏み切ることができる。新政権とジョンソン政権のどちらもこの間に十分な信任票を獲得できないと、総選挙が行われる。

総選挙までに設ける最短の期間は法令で定められているが、最長限度は決まっていない。このためジョンソン氏は、10月末のブレグジット以降に選挙を先送りする可能性が出てくる。

内閣不信任案成立後、総選挙を回避するには14日以内に同じ内閣か別の内閣が議会の信任を確保しなければならないという決まりは、まだ実際に試されたことがない以上、だれに政権樹立の権利があるかや首相に辞任の義務があるかなどを巡って紛糾する公算が大きい。

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