- 2019年09月02日 09:00
中日の現場からもソッポを向かれる松坂大輔に明日はあるか - 新田日明 (スポーツライター)
2/2かつて松坂と西武ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)でバッテリーを組んだ伊東勤ヘッドコーチも「良き理解者」として助け船を出してくれそうな気もするが、現状を聞く限りそうでもない。
チーム内で「ヘッドは思っていた以上にサバサバしていて、かなりドラスティックな人」という意見が浸透している通り、勝手知ったる関係だからといって松坂にひいき目で手を差し伸べようとする動きも皆無とのこと。
第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で伊東ヘッドは同職を務め、当時投手コーチだった与田監督とも今のところ関係は良好で「すべて指揮官の意向に従う」との深い忠誠心を誓っていると聞く。同じく松坂も同大会で侍ジャパンのエースだったはずだが、その〝威光〟も与田監督、伊東ヘッドにソッポを向かれているようでは残念ながら何のプラス材料にもなっていない。
球団としては営業面を考慮した上でも人気者の松坂を来季以降、できることならば残留させたいはずだ。とはいえ、選手としての活躍が見込めなければそれも難しい。中日側の理想を言うとドラゴンズのユニホームを着たまま引退し、指導者の道を歩んでもらう流れだが、本人が現役を希望しているとあってはそのプランもご破算だろう。現場が「不要」の判断を下せば、今オフの退団は必至となる。
西武復帰の可能性は?
ドラゴンズ退団なら、移籍先はあるのか。松坂に近い関係者は「大輔はいずれライオンズに帰りたいようだが、それも難しい」と口にし、こう続ける。
「今の西武球団は12球団の中でも、最も厳しいコンプライアンス遵守の徹底を図っていると言われている。親会社・西武ホールディングスのトップで球団オーナーも兼ねる後藤高志氏は非常に厳格な人。そうしたコンプライアンスの面で高いハードルを設けている親会社にとっては、人気者でスーパースターの大輔には『いろいろな意味で叩くとホコリが出て来るのではないか』という警戒心があるようだ。
だが、ライオンズは入団からメジャーに移籍するまで8年間在籍し、プレーした古巣だ。しかも当時のポスティングシステムで西武球団は当時のレートで約60億円もの巨額入札金を移籍先のボストン・レッドソックスから得ている。そんな功労者なのだから、最後ぐらいは花道を飾らせてあげる舞台を用意してくれてもいいような気がするのだが」
ボロボロになってでも現役にこだわる松坂は果たして来季、再び不死鳥のように一軍のマウンドで復活を遂げられるのだろうか。しかし、その先に待ち受けているのはイバラの道だ。
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