本日は防災の日です。
松下幸之助の一日一話を捲ると、9月1日のタイトルは、「苦難も又よし」とあり、その中に、「災難や苦難は無いに越したことはないが、苦難がくればそれもよし、順調ならばさらによし、という心持を常に持ち、人一倍働き、知恵を絞ることが大切だ」という内容の言葉がありました。
かつて、松下翁は、「泣かぬならそれもまた良しホトトギス」と、答えたという政経塾の塾生とのやり取りがあったというエピソードが残っています。
その話から思い出されるのは、我が国には、「自然(しぜん)災害」という言葉はあっても、「自然(じねん)災害」という言葉は聞きません。
そして、自然(しぜん)という言葉は、Natureの訳語であり、自然界と人間界という風に、客体と主体の二分法ですが、自然(じねん)という言葉はもともと、日本の風土、更には、東洋思想に根差した概念で、我々人間も含めて、「じねん」、つまり、「そこにある在るがままの姿」という意味です。
地球上の大規模災害の約4割が起きる我が国にとり、国土強靭化や人命をひとり一人を守る為の、防災対策は不可欠です。
同時に、そのような苦難や災害と共存していく知恵と創意工夫も大切な気がします。
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- 2019年09月01日 17:56