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あおり運転は米国にもあるの?運転トラブルに気をつけよう - 山本隆三(常葉大学経営学部教授)

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私の勤務する大学は静岡市にある。東京の自宅から車で大学に行くこともあるが、東名、新東名の東京、新静岡間の往復時、追い越し車線で車間距離を極端に詰められることが時々ある。私は直ぐに走行車線に戻るので、煽られたと感じることは殆どないが、走行車線に戻らなければ、煽られたと感じることになるのだろう。

米国で3年間暮らした時に、自分の車で年間に1万マイル(1万6000キロメートル)以上、さらに出張時のレンタカーでも年間数千マイル走行していたが、煽られたと感じた経験はほとんどない。ただ、道路上でのトラブルを見たことは何度かある。煽りからトラブルに発展するケースよりも、無理な割込み、あるいは一時停止の無視からトラブルに発展するケースが多いようだ。”Road Rage”(道路上の怒り)でYouTubeを検索すると多くの映像が見つかる。


「4WAY」とはなにか? 答えは3ページ目(pentond/gettyimages)

米国で煽りが少ない理由は

イタリアに遊びに行った知人の米国人が、イタリアで驚いたこととして運転マナーの話をしてくれた。レンタカーで旅行したのだが、高速上で後ろの車が適正な車間距離を取らないのが普通で米国では考えられない距離で詰めてくる。一緒に車に乗っていた家族には、怖いから後ろを見ないでといつも言っていた、と話をしてくれた。

米国の州際道路などの高速道路では車間距離を、都市近郊のラッシュ時を除けば、欧州、日本よりも長く取る運転者が多い。このためか煽られたと感じることは殆どない。米国で免許を取る際に読まれる市販、あるいは州政府(米国の免許制度は州により異なる)発行の教則本には、適切な車間距離の説明と同時に、追い越し車線走行時に右側(米国は右側通行なので、走行車線側)から追い越された場合には、スピードが遅いので直ぐに右側に寄り車線を譲ることと記載されていることが多い。このためかどうかは分からないが、追い越し車線をのんびり走行する車が日本より少ない。

しかし、道路上でのトラブルは時々あるようだ。通勤に車を利用する米国人は日本より圧倒的に多い。数百Kmの旅行であれば、飛行機より車で行く人も多い。鉄道、高速バスが日本のように発達していない米国では仕方がない選択だが、車に乗る機会は日本より多くなる。米国の乗用車の平均走行距離は年間2万Kmを超えており日本の2倍以上だ。トラブルもその分多くなることになる。米国で運転する際に気を付けることを少しまとめてみた。

日本の免許で運転できるの?

日本も米国も道路交通に関する国際条約(ジュネーブ道路交通条約)に加入しているので、自国の免許で相手国で運転ができる。但し、国際運転免許書を要求することもできると条約には書かれている。国際運転免許とは、自国の免許の内容を英訳したものだ。手数料が必要だが、運転免許試験所あるいは指定された警察署で発行してもらえる。米国で国際運転免許を用意することなく日本の免許だけで運転できるのはハワイ州だ。レンタカーも日本の免許だけで借りることができる。日本人観光客が多く、日本語を理解できる地元の人も多いから州政府も国際運転免許を要求しないのだろう。

ハワイ州以外で運転する場合には、国際運転免許を用意しないといけない。日本の免許内容を理解できる警察官もレンタカー会社職員も、まずいないはずだ。私も米国25州で運転の経験があるが、ハワイ州以外では米国の免許あるいは国際運転免許でしかレンタカーを借りた経験はない。日本の免許だけでレンタカーを借りられるかどうか尋ねたことはないが、国際運転免許を所持していないと先ず無理だろう。

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