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リクナビ事件の根底にあるリクルートの悪しきDNA

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生かされなかったリクルート事件の教訓

思い起こせば、1989年に当時急成長を遂げていたリクルートを率いていた創業者の故江副氏は、成長の勢いに浮かれて自社の利益に走るあまり、リクルートコスモス未公開株の政財界へのバラマキで逮捕され、贈収賄罪で有罪判決を受けました。いわゆるリクルート事件です。

いき過ぎた成果至上主義による大失敗を創業者自らが犯していながら、事件発覚とともにさっさと同社を退いたがゆえにその教訓はが生かされ企業風土が改められることはなく、悪しき企業文化が脈々と今に連なってしまった。その被害者の一人である私の目には、そう映ります。

江副氏は2007年の著書『リクルートのDNA』の中で、現職経営者の時代に自らが考えるリクルートのあるべき企業風土について次のように社員に指示していたと記しています。

「リクルートは社会とともにある。社会のことを考えず、自らの利益だけを追求してはいけない。社会への奉仕、国家への貢献というシチズンシップが大切である」

創業者の投げ出しにより、悪しき成果至上主義から脱しきれずにいまだにコンプライアンスを無視した不祥事を繰り返す企業風土を、今こそ創業者が成し得なかった理想に帰すべき時が来ているのではないかと思います。

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