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  • Sozen
  • 2012年05月30日 08:20

原油相場に引き続き供給過剰感

原油相場は引き続き小動きです。欧州懸念でドル高ユーロ安傾向となり上値は重いのですが、$90/bbl大台が底堅いですね。

5月29日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比10セント安の$90.76/bblで、引け後の時間外取引は$90/bbl台後半です。

下値が堅く反発の機会をうかがう原油相場ですが、スペインの銀行救済を巡る財政悪化懸念が欧州の信用不安を煽るほか、米国の消費者信頼感指数の悪化も重石となっています。

イランの核開発を巡る欧米との交渉も6月の再協議まで結論が先送りされており、緊張緩和見通しによる原油相場の下げも一服です。

上下方向共に手詰まり感が強く、強い方向性は予想し難くなっていますね。欧州の懸念がもっと切実なものになれば下げ方向に向くのでしょうが、今のところ$90/bbl大台のサポートを割るほどの力にはなっていません。

ところで、世界の原油需給は引き続き緩んでいるようです。
ロイターの調査では5月のOPEC加盟12か国による産油量は日量3,180万バレルと推定され、前月より同5万バレル増で2008年以来の高水準を更新しています。

 ■ Saudi boosts OPEC output despite price drop (Reuters)

サウジアラビアの産油量は日量1,010万バレルに達しているようですね。一方でイランの供給量は前月比日量2万バレル減の同313万バレルへと更に落ちているようです。

内戦からの回復ペースが速かったリビアと新輸出ターミナル稼動で供給力の上がったイラクの供給は5月には一服したとロイターの調査は示していますが、一方でリビアの産油量は既に内戦前の水準の9割に当たる日量170万バレルに達しているとの報道もあります。

 ■ Libya oil output back to about 90% of prewar level (MarketWatch)

サウジやリビアによる更なる増産の余地は小さくなっているのでしょうが、需要も低調なので需給が引き締まる見通しは薄いようですね。

2012/05/29
NYMEX WTI Jul$90.76/bbl( -0.10 )
20日移動平均:$94.72( -0.42 )
ボリンジャーバンド
 +2σ:$104.06/ -2σ:$85.38
 幅:$18.69( -1.17 )/ 100日平均:$9.13
ボラティリティ
 19.05 ( -0.02 )/ 100日平均:21.02

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