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京都アニメーション放火から1ヶ月余り 全犠牲者公表

35人が犠牲になった京都アニメーション第一スタジオの放火殺人事件で、事件2日後の7月20日に京都アニメーションが設置し、国内外から多くのファンなどが訪れた、現場近くの献花台が、8月25日、1ヶ月の節目で終了されました。

一昨日8月27日には、京都府警が、発生から40日で、残る25人の犠牲者の実名を明らかにしました。多くの遺族が実名報道を拒否する中、事件の重大性と公益性を考慮してということで、発表までに時間的な猶予を持たせ、遺族の意向を報道各社に伝える異例の対応をとりました。 「ご遺族と実名に反対しておられる会社側のご意向を丁寧に聞き取りつつ、葬儀の実施状況などを考慮し、広報の方法とタイミングを慎重に検討した」と京都府警の課長は話しています。

今回は、メディアも、遺族の気持ちを考えずに殺到する、ということはなかったので、実名を明らかにしたタイミングは、考えぬかれた結果かと思います。既に公表されている10人と合わせて、亡くなった35人全員の身元がわかったことになります。

亡くなったのは20代、30代の人が多く、著名な作画監督なども含まれていて、これだけ多くの人の将来を奪い、日本が誇る優れたアニメーションを傷つけた罪は、非常に重く、許せないと思います。亡くなった石田敦志さん(31)の父が、公表とともに記者会見し、匿名を望む遺族にも配慮しながら、「それぞれ名前があるのに”35分の1”でいいのか。残った者ができるのは、頑張っていたことを多くの人に記憶してもらうことしかない」と話しているのが、印象に残りました。

青葉容疑者(41)=殺人、殺人未遂、現住建造物等放火などの容疑で逮捕状=は、現在も大阪府内のやけどの専門的な治療をする病院で治療を続けていて、重篤な状態が続き、逮捕状を執行するめどは立っていないそうです。

この事件は、社会的な影響も大きく、しっかり検証して、記録にとどめる必要があると思います。そのためにも、実名は公表されるべきだと思っていました。京都アニメーションの再建、遺族や負傷した社員の補償には、100億円以上が必要とみられていて、国内外から多くの支援の寄付が集まっています。

京都アニメーションは、支援金などをもとにした財団設立も視野に被害回復の方法を模索している、と報じられています。志半ばで亡くなった方たちのためにも、日本や世界のファンのためにも、再建されることを願っています。

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