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天皇陛下即位東京都奉祝委員会で挨拶

 8月24日、中野サンプラザで奉祝委員会の設立総会が開かれた。私は顧問に就任し、代表で挨拶に立った。挨拶の内容は次の通り。

 「清々しく和やかな時代」にしたいとの願いを込めた「令和」の幕開けに、我々は素晴らしい新天皇陛下をお迎えした。この喜びを共にし、謹んでお祝い申し上げたい。

 私は1989年、昭和天皇の「大喪の礼」に国会議員として参列した。翌年、明仁天皇をお迎えした時、郵政大臣として「即位の礼」「大嘗祭」「園遊会」等、あらゆる行事に参列する光栄に浴した。」

 あの時は、天皇が崩御されてからほぼ1年間喪に服したから、自粛ムードで、世の中全体の空気が悲しく暗いものであった。この度は生前退位なので、即位の礼まで明るいお祝いムードが続く。

 その上、上皇陛下のお言葉も伺えた。「私を象徴として迎えてくれた国民に感謝する」「幸せであった」とのお言葉に、国民のために尽くされたお姿を振り返り、私は胸を熱くした。

 歴代天皇は、武力で天下を取った「覇者」ではない。「祭祀王」として、ひたすら国家の安寧と国民の幸福を祈られた。天皇は権威であって権力者ではないのである。このような国柄は世界に例がない。

 神代の時代から天皇の下、国民は「大御宝・おおみたから」と呼ばれ、国の宝として大事にされてきたのである。

 天皇のお仕事は、総理大臣の任命、国会召集など多岐にわたる「国事行為」がある。私の大臣時代の経験から言うと、毎週火曜、金曜に閣議があり、法律の公布や政令などを決定する。陛下は署名押捺されるため常に皇居で待機されている。これが前年だけで955件にのぼるから、これだけでも大変なことである。

 公的行事としては国会開会式のお言葉はじめ、例えば60回以上に及ぶ外国元首などの会見と、枚挙にいとまがないほどの数になる。更に災害地を直接訪ね見舞うなど、被災者を激励される機会も多い。

 その他にもわれわれが知らない皇室行事が続く。お体が心配だ。陛下のお体が常に健やかであられるように祈るのみである。

 日本の国は、皇室が国の中心に存在し、天皇を中心に国民が心をひとつにして素晴らしい歴史を織りなしてきた。

 歴代天皇は私利私欲無く、常に公平なお立場で国民を守って来られた。天皇を国民統合の象徴としていただくことを私達は誇りとし、この歴史と伝統の上に、新しい国づくりをしなければならない。そして大事なことは、天皇陛下の存在の大切さを次の時代を担う若い人達にしっかり伝えることだと思う。

 大会の帰途、靖国神社をお参りした。若い人の参拝が多かった。倅隆介は8月15日に高校と小学校に通う子供を連れてここを訪れている。嬉しいことだ。

 この日私の心は終日清々しかった。

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