- 2019年08月24日 12:34
北海道が提示するギャンブル等依存症対策推進計画骨子案は不十分 カジノ誘致ありきは疑問
北海道は、ギャンブル等依存症対策推進計画を立て、対策を推進していくということになっています。 「北海道ギャンブル等依存症対策推進会議」
2019年8月21日に第4回会議が開催されています。そこで示されたのが、「北海道ギャンブル等依存症対策推進計画骨子案」です。
資料はホームページには掲載されていませんが、恐らく文書開示請求を行えば開示される資料です。
さて、そこでは次のような対策骨子案(抜粋)が提示されています。
発症予防(一次)ギャンブル依存症が発症するのは、ギャンブルがあるから。
目標
ギャンブル等依存症に関する知識の普及を徹底し、将来にわたるギャンブル等依存症の発症を予防
そのための施策と取組
①教育、広報等による普及 啓発の推進
○ギャンブル等依存症の正しい知識や相談窓口等の普及啓発
○学校教育等における指導の充実
②職場における普及啓発の推進
○職域保険との連携
それが公営ギャンブル(競馬、競輪)や宝くじ、サッカーくじ、パチンコもあります。ギャンブル大国の日本です。
そこにカジノ解禁し、日本国内にもカジノ施設を作ろうというのだから大問題。批判をかわすためには、いかにギャンブル依存症対策をやっているのかというポーズをとることに躍起なのが北海道です。
今回のギャンブル等依存症対策推進計画を立てるのも、カジノを誘致するためにどうしても計画くらいは立てないとダメだからというのがその動機です。
だから非常に拙速であろうと計画を立ててしまうというスピード感です。
10月下旬までは骨子から素案にまで格上げし、パブリックコメントを経て、策定しようというもので、とにかく各界の意見を聞いたという形で作り挙げてしまおうという姿勢が顕著です。そうしないとカジノ誘致に間に合わなくなるからです。 2019年8月13日撮影

今後、骨子案がどのように具体的になっていくのかという問題も重要ですが、そもそも一次目標からして、非常に不十分です。
予防が大事だというのであれば何よりも学校教育の中で、ギャンブルについてどのように教えるのかということこそ一番重要なのですが、ギャンブル等依存症に対する教育に矮小化されています。
もちろん、ギャンブル等依存症がいかに恐ろしいものであるのかを教育の中で子どもたちに教えるというのであればそれはギャンブル依存症の予防策にはなります。ギャンブルによって自分自身の崩壊してくことです。
依存症といえない段階でもギャンブルが原因で自己破産に至ったり、あるいは家族が崩壊したり、その過程で一番の犠牲を被るのは子どもたちです。そこまでくれば十分に依存症ですが。
いくら「合法」とはいえ、ギャンブルは日本では原則禁止されているのであり、何故、禁止されているのかも含め、ギャンブルとは何かということをきちんと教育することが求められています。
これこそが一次予防の中でもっとも重要なものであるにも関わらず、北海道の予防策はこうした視点が欠落しています。
また種々の施策も例えば「相談支援・医療提供従事者の育成・質の向上」というのであれば相応の予算を講じなければ見かけ倒しの計画にしかなりません。
それこそ北海道はカジノ誘致という大ばくちによって一儲けしようと企んでいるわけですから、それによって不可避に生じるギャンブル依存症の対策予算をきっちり出すのは当然のことで、予算の裏付けのない計画は、計画の名に値しません。
このままではまともなギャンブル等依存症対策推進計画にはなり得ないことは目に見えています。当たり前です。カジノ誘致のためにアリバイ的にギャンブル等依存症対策推進計画を作るというだけだからです。
カジノ誘致に反対しましょう。
「カジノ誘致に反対が72% 道民意識は確実に誘致に反対へ 鈴木知事の判断は? 苫小牧で失敗するのは明らか」



