- 2019年08月23日 22:31
民主主義を取り戻すための若者の挑戦
2/2大学生が当事者として伝える

●学生団体ivote / 代表 正生 雄大さん
http://i-vote.jp
2008年設立の「若者と政治のキョリを近づける」ことを目標とした学生団体。小中高の出張授業や政治家を招いたイベント企画、メディアの運営などをしている。
ー今回の投票率についてどう思いますか?
活動を10年以上続けていても変えることができないというのはショックではあります。
ー今回の取り組みとその振り返りを教えてください。
愛知と福岡で政治家の方を呼んで、若者参加型のイベントを行いました。また自前のメディアで選挙の仕組みや考え方、「学部別の選挙争点」なども紹介しました。選挙期間中のPVは10万くらいで、うれしい反面、元々興味のある方が大半だと思うので、結果が出たかは難しい判断ですね。
ivoteは12年の歴史がありますが、学生だけで運営しているので、出前授業などで「数年後はこうなるんだ」という姿を見せることが身近なロールモデルになると思います。
今後は教育にも力を入れたいのと、社会問題に取り組む団体と横のつながりを広げていきたいです。
3年前にivoteさんと出張授業をさせていただいて、みなさん楽しそうなのが印象的でした。良くも悪くも学生感が強いですが、楽しみながらやっています。自由にやりたいことをやるのが基本です。
自治体と連携し、地域に若者を

●NPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」/ディレクター・米倉 伸哉さん (早稲田大学2年)
http://boku1.org
若者の政治への関心を促すため、イベント企画や中高生への政治教育、模擬選挙など幅広く活動している。ほかの団体と比べて特徴的なのは、自治体から予算をもらい連携している点だ。特に過疎化が進行する地域などで、若者と地方創生という文脈の中で主権者教育も行っている。
ー今回の投票率についてどう思いますか?
低いとは思いましたが、うちは投票率にあまりこだわっていません。世界青年意識調査によると日本の若者は政治への関心が6割近く、他の国より相当高い。なのに投票という政治活動に結びつかないのは教育の問題だと思うので、僕たちは票育という事業をさせていただきました。
ー今回の取り組みとその振り返りを教えてください。
元々、選挙を意識せず“一人ひとりが主体となって考える”ということに重点を置いていたので、10~20代の方に「あなたはどんな社会を作りたいですか」という質問を投げかけました。若者の関心が高いことを生の声として持っていることを伝えたかったので、SNSで発信しました。
前は大掛かりなイベントをしていましたが、今は自治体と組んで、規模は小さいですが深い内容へと方向転換しています。今後は修学旅行で東京へ来られる学生さんに国会見学を実施したり、有識者を迎えて障害者福祉や税金などトピックに分けたディスカッションしたりなど、新しい企画もしていきたいと思っています。
お笑い芸人が出張授業で政治を身近に

●株式会社 笑下村塾 代表取締役 相川美菜子
お笑い芸人たかまつななが設立。笑いで世直しをモットーに活動中。お笑い芸人が先生となり、全国に出張授業を届けている。その経験から、学校や選挙管理委員会が現場で使用できる主権者教育の動画を総務省と制作。
ー今回の投票率についてどう思いますか?
18歳の投票率が低い10の県の学校に、クラウドファンディングで資金を集め、無料の出張授業を行いました。また、「若者よ選挙に行くな」という高齢者が若者に選挙に行かないでとあえて言う風刺動画を作りました。この動画は350万回再生され、メディアでも40ほど取り上げてもらいました。若者の投票率を向上するために奔走していたので、今回の投票率の低さは残念です。
ー今後やりたいことや課題はありますか?
日頃から政治や社会問題に関心をもってもらえるような仕組みを作ること。人数が少ない会社ですが、創業者がお笑い芸人という強みをいかして、芸人さんとも協力しながらYouTubeやtwitterなどSNSを活用中。今後はさらに“政治の身近に感じられる発信”を行うことで、普段届きにくい層へリーチをしたいです。また、芸人さんが講師を務める出張授業を1人でも多くの生徒に届け、政治を笑いで身近に感じてもらうために、企業研修や教材販売も行い、マネタイズを強化していこうと思います。
私たちは挑戦し続ける。
投票をお祭りにしたい、学生の楽しい感覚でやりたい、自治体と連携して進める、テクノロジーで変えていく――個性や強みを生かして活動する団体の皆さん、学生を見守る先生たち、デンマークから情報発信する大学生。笑下村塾でも動画を作成しました。
少しでも多くの人に届けるためには、様々な切り口からアプローチすることは大事です。
選挙に全く興味のない人がどのくらいの温度で私たちの活動を見ているのか、どうすれば届くのかというのを真剣に考える時期に来ていると思います。今回も多くの人が行動を起こしているのに、選挙があることすら届いていない主権者もいて、本当に悔しい思いをしました。私たちと同じように危機感を抱いているメディアの方がいたら、ぜひ活動を取り上げてほしいです。
資金が集まりにくい分野なので、皆さんギリギリでやっています。気になる団体があれば、ぜひクラウドファウンディングなどで支援してもらえると嬉しいです!
ご紹介した皆さんと今後、たかまつなながコラボする機会もあるかも?
次の選挙ではぜひリベンジを!たかまつななに期待することとか、ぜひコメント欄にご記載ください。
また全部はご紹介できなかったので、
YouTubeにロングバージョンがあるので、ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=7LoD7YcHObs
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- たかまつなな
- お笑いジャーナリスト・株式会社 笑下村塾 取締役
1993年神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科、東京大学大学院情報学環教育部修了。フェリス女学院出身のお嬢様芸人としてデビューし、日本テレビ「ワラチャン!」優勝。また「朝まで生テレビ」「NHKスペシャル」などに出演し、若者へ政治意識の喚起を促す。
笑下村塾ホームページ
https://www.shoukasonjuku.com/



