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読書感想文コンクール「電子書籍はNG」にネットでは疑問の声 主催者に理由を聞いてみた


小中学生の夏休みの宿題の定番のひとつ読書感想文。全国コンクールの公式サイトに、「紙媒体での書籍に限ります」と電子書籍での読書感想文を不可とする記載があり、ネット上では疑問の声が上がっている。

記載されているのは公益社団法人・全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する「第65回青少年読書感想文全国コンクール」の公式サイト。感想文Q&Aのコーナーで、「電子書籍を読んで感想文を書いてもいいの?」という質問に対して、「紙媒体での書籍に限りますのでご応募いただけません。」と回答されている。

第65回 青少年読書感想文全国コンクール【感想文Q&A】

この記述に対し、Twitterでは「時代錯誤も甚だしい」「紙の本を読んだかどうかはどう判断するの?」などの意見が上がった。

主催者の答えは「電子書籍は更新されるケースがある」

写真AC

主催の全国学校図書館協議会に「電子書籍はなぜダメなのか」と理由を尋ねたところ「電子書籍の作品は随時更新されるケースがあり、内容を特定することが困難。また電子書籍を閲覧する機器が必要なことなど、あらたな対応が必要だが、市区町村・都道府県・中央審査会、すべての審査会でWeb上の作品や電子書籍に対応した審査を導入することは現時点では難しい」との回答があった。

今後は電子書籍の対象化も検討

一方、ネット上で疑問の声が上がっていることに対しては「電子書籍等の利用が拡大している現状は認識している。各地区の審査員の先生のご意見をもとに、今後、電子書籍等を対象に含めるか判断をしていく予定」としている。

以下、回答の全文。

当コンクールでは、読書感想文作品の審査にあたり、児童生徒が読んだ本(対象図書)を用意し、感想文の内容が対象図書の内容に沿ったものか、引用等が適切かどうかなどを確認することになっています。

ご応募いただく際に書いていただいている「応募票」(書名、著者名、発行所などを記入する欄がある)をもとに、対象図書を特定し、揃えて審査を行っています。

刊行された出版社はもちろん、単行本か文庫本か、なるべく発行年や版まで同じものを揃えています。

電子書籍等Web上の作品は随時更新されるケースもあり、児童生徒が読んだ内容を特定するのが難しく、また、電子書籍は閲覧するために機器が必要なことなど、これらを審査対象に含めるには新たな対応が必要となります。

市区町村・都道府県・中央審査会、すべての審査会でWeb上の作品や電子書籍に対応した審査を導入することは現時点では難しい事情もあるため、現段階ではこれらを対象外としています。

電子書籍等の利用が拡大している現状は認識しており、国が進める学校現場のICT化の動向や整備状況、児童生徒の電子書籍の利用状況などを十分考慮しつつ、各地区の審査員の先生方のご意見をもとに、今後、電子書籍等を対象に含めるか判断をしていく予定です。

令和元年8月22日 青少年読書感想文全国コンクール事務局

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