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ドライブレコーダーの普及が齎す「デジタル監視社会」

■正義の味方「ドライブレコーダー」

 ほんの少し前までは「高齢ドライバーの交通事故」問題が注目されていたが、最近では再び「煽り運転」問題が注目され始め、テレビ画面を通してドライブレコーダーに録画された煽り運転映像を見る機会が増えてきた。

 現在騒がれている日韓問題においても、韓国政府の姿を観ていると、まるで煽り運転のような様相を呈しているが、それはまた別の機会にブログ記事として書かせてもらおうと思う。

 今日も大阪で袈裟衣を着た61歳の僧侶が煽り運転をした挙げ句、大阪弁丸出しで後ろのドライバーを威嚇している姿を撮影した映像がテレビに映し出されていた。

 煽り運転の被害に遭った人からすると、ドライブレコーダーはこの上なく心強い味方なのだろう。

 私も先日、車を運転していると、右折中に右から抜いていくという信じられない車(ドライバー)に出くわした。公道をレース場と本気で勘違いしているのではないか?と疑った。幸い、事故にはならなかったものの、ドライブレコーダーを積んでいれば警察に突き出す証拠になったかもしれない。証拠が無いと泣き寝入りするしかないことが、ドライブレコーダーがあれば悪事を追及する証拠を用意してくれるので頼もしい。

 そんな正義の味方でもあるドライブレコーダーの利点ばかりが報道されているためか、現在はドライブレコーダーが飛ぶように売れているらしい。

 ドライブレコーダーの購入を躊躇している人には、ドライブレコーダーステッカーなるものが人気らしく、盗難防止用の偽ステッカーと同じ役割を果たしているらしい。

 先の僧侶は後ろの車のドライブレコーダーが見えなかったのか、それとも全く意識していなかったのかは不明だが、大きなステッカーが貼ってあれば目に入るので、煽り運転を防止する抑止に繋がった可能性はある。

■行き過ぎた「デジタル監視社会」の到来

 スマホの普及で車載ナビは売れなくなったが、現在ではスマホをドライブレコーダーとして使用している人もいるらしい。

 行き交う自動車全てにドライブレコーダーが付いている社会になれば、横断歩道を横切る度に複数台の車のドライブレコーダーに自分自身の姿が記憶される。犯罪防止の名の下に、肖像権の侵害が意識されずに合法的に行われる社会、まさに個人による監視社会の出来上がりとも言える。

 香港デモで揺れている現在の中国は誰もが認める世界一の監視国家でもある。無数に設置された高解像度の監視カメラによって国民のプライバシーは有って無いようなものだとも言われている。

 最近、日本で頻繁に発生している犯罪者の逃亡事件というようなものは中国では不可能であるらしい。それだけ日本の警察は緩いということなのか、中国が行き過ぎなのか判断するのが難しい問題だが、かつては巨大だった映像データが瞬時に移動できる5Gシステムの超情報化社会になると、世界中が行き過ぎた監視社会になる危険性もある。

 現在の中国を見ても判る通り、そういう社会は一般庶民にとっては諸刃の剣でもある。テキストや静止画像としての情報が飛び交う社会ではなく、映像が飛び交う社会。いつどこで自分自身が映像の中に記録されるか分からない監視社会がすぐそこまで来ている。

 現在の「煽り運転問題」の表面化は、近い将来に訪れる行き過ぎたデジタル監視社会の到来を予告しているのかもしれない。それは人類にとっての警鐘か?、それとも福音か?、その答えは情報を制する国の姿勢によって大きく変わってくる。

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