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「最近の葬儀事情」―先祖崇拝はどこへやら―

高齢化の影響でどこの火葬場も満杯。場合によっては2日から1週間待たされる事も珍しくないらしい。

東京での葬儀も変わってきた。密葬や家族葬が増え、少し立場のある方は後日、偲ぶ会を催す方法も増えてきた。

核家族化の今日では、直葬といって通夜や葬儀もなく、火葬場だけで済ますケースも増えているらしい。最近聞いた話によると、葬儀屋さんに貸し倒れが発生し、債権回収不能のケースがあったらしい。直葬で火葬中の40~50分の待機中に5~6人の参加者全員が行方を暗ましたという。坊主丸儲けは過去の話で、葬儀屋も坊主も丸損したわけで、無縁仏誕生である。納骨についても、散骨(特に海)が増え、樹木葬といって散骨した上に木を植えるものもある。

戦後、人々は地方から大都市に流れ、故郷へ帰るのは盆と正月だけという方々も増えた。三世代、四世代になると故郷喪失で、多少ご先祖様が気になる人は「ふる里納税」で墓の清掃を依頼するケースもある。いずれ三回忌、七回忌、十三回忌はなくなり、墓地は無縁仏が増加し、お寺さんも経営困難な時代になるのだろうか。

ところで、日本の神社は8万8千ともいわれているが、神主不在の神社も多く、一人で10~20の神社を守っている神主も珍しくなく、外国人女性神主もいるそうである。神々の国・日本の神様も、目を丸くしてさぞ困っておられることであろう。

直葬や家族葬の場合は、通販で対応できる棺桶がある。最低価格の棺桶は1万8700円で、折りたたみ式(ワンタッチで釘の必要なし。簡単に組み立てられる)とあるので、落語の演題ではないが、買い入れて蓋を閉めてもらい、どんな感じなのか予行演習をしてみたいものである。最高級品は檜(ひのき)で総彫刻。価格は3,164,400円とあった。どうせ焼かれて灰になるのにもったいないと思うのだが、家族の見栄で購入する方がいるのかもしれない。

更に通販でお坊さんの手配もできる。火葬場での読経のみで、戒名なしの場合4万5000円、戒名の授与代は最低2万円とあった。 シェアハウス、シェアカーの時代。葬儀も通販時代の到来になるのだろうか。ご先祖の墓無し、故郷無し、40代~50代の嫁無し、引き篭りの増加、孤独死。

あぁ!!日本は何処に行くのだろう。

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