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- 2012年05月26日 12:21
九州電力がオール電化を今さら宣伝?
あのー、ローカルな話題で恐縮なのですが‥
私の家のそばの電柱に、突如オール電化ののぼりがガムテープで張られていたのです。
そののぼりには、ちゃんと九州電力と書いてあるのです。
うーむ、これはどういうことなのか?
九州電力は、この夏の電力不足が心配で、消費者には電気の節約をお願いしているところではなかったのか?
これは何かの間違いではないのか? 幾ら、九州電力が担当大臣の考え方に反対であっても、まさか今頃オール電化を宣伝するなんて。
もし、本当に九電が、オール電化を敢て今宣伝するのであれば、街の電柱にのぼりを棚引かせるだけではなく、地元の支社にものぼりを立てる筈だと思い、九電の支社のあるところまで出かけていったのです。案の上、オール電化ののぼりはなし。
どうも、のぼりが棚引いているのは、ある特定の街路に集中しているように見えるのです。
これはどういうことなのか? オール電化の住宅とも書いてあるのもあるから、近くで住宅の販売でもやっているのか?
そこで、ネットでオール電化の文言をチェックすると、なんと電力会社からオール電化ののぼりをもらったという工務店などの相当過去の記事が目に入ったのです。
ということは、推測する限り、今回のオール電化ののぼりの件は、電力会社が自ら街路にぶったてたものではなく、オール電化の新築住宅を売り込もうとする住宅販売会社がやったことなのでしょう。
折角作った住宅を売り込みたいという個別の会社の気持ちも分からないではないのですが‥しかし、それにしても今は、皆に節電を求めているときなのに。
オール電化ということを敢て強調しなくても‥例えオール電化の住宅であったとしても、そのことはあまり目立たないようにして売り込むこともできるのに‥と、ここで思考を停止してしまえば、我々に進歩はない訳です。
事情通の方にとっては常識みたいなものかもしれませんが、では何故電力会社が全国一斉にこんなにオール電化の住宅を勧めたのか?
「沢山電気を売ることができれば、それだけ儲けが多くなるから」
確かに、電気を沢山売ることができれば、コストが一定である限り儲けは多くなるもの。では、どうやったら沢山電気を売ることができるのか?
電気を使用して生産活動を行っている企業などは、コスト削減を常に考えているので、企業にもっと電気を使ってくれと頼んでも、そう簡単に電気の販売が増える訳ではないのです。そしてそれは、一般の家庭にしても同じこと。オール電化の住宅が如何に快適に見えても、電気の使用量が増えれば電気料金も増える訳であり‥
しかし、そこには電力会社の殺し文句があるのです。
オール電化にすれば電気代が安くなりますよ、と。つまり、光熱費の多くは給湯に使われるのですが、夜間電力を利用する電気温水器を使えば、お得な夜間の電力が使用できるので経費が安くつく、と。
まあ、我々一般の消費者は、この安いという文句には大変弱いので、安くなると言われるとつい跳びつきたくなってしまうのでしょう。電気を沢山使っても、ガス代も含めた料金が増えないなら、こんな得なことはない、と。
で、綺麗なオール電化の住宅に住み、快適な生活を送っていたら‥ご承知のように、電気が足りないなんて言われてしまっているのです。オヨヨ‥
でも、ここで我々は気が付かなければいけません。今、こんなに節電節電なんて言っているのに、つい1年ほど
前までは電気が余っていればこそ、ガスは止めてオール電化にしませんか、なんてことを電力会社は言っていたのです。何という変わりよう。
では、何故電気は余っていたのか? そして、何故夜間の電気は安かったのか?
そこには原子力発電所の存在があるのです。
何故、夜間の電気は安いのか?
皆さんは、電力会社のサイトに、こんな文言が躍っていたのを憶えていらっしゃるでしょうか?
「電気は貯めることができない」
そうなのです。電気は蓄えることができない。もちろん、電池などに充電したり、揚水発電の仕組みを利用する
ことによってエネルギーを蓄えることは可能であるのですが、一般的には、一旦発電した電気は、その瞬間に使わないとパーになってしまうのです。
だったら、夜中の発電量を抑えればいいものをと考えるでしょうが、特に原子力発電の場合には、安全性の問題があり、運転を簡単に止めたり再開したりすることができないので、一旦稼働するとずっと発電を続ける訳なのです。
だから、どうしても夜間の電力が余ることになり、従ってその夜間の電力を買ってもらうことが電力会社にとって
大いに利益になるのです。
電力会社が、自腹で工務店などが宣伝に使うのぼりを配布したのも、まさにそれが理由。
しかし、そののぼりを制作する費用も当然、我々が支払う電気代のなかにカウントされていて‥ついでに言えば、全国の電力会社が開いているクッキングスクールや趣味の講座などの経費も、我々の電気代にカウントされているのです。もう少し言えば、原子力はこんなに安全で、地球温暖化の防止にも役立つというパンフレットの作成費用も我々が払う電気代に含まれているのです。
さらについでに言えば、テレビのワイドショーで、東電は電気料金の値上げを打ち出す前に、もっと経費の削減をすべきだと言えば言うほど、テレビ番組のスポンサーから降りてしまう可能性があるのです。もう現に全国でそのような動きが出ているのだ、とか。
で、電力会社にスポンサーから降りられて一番慌てるのは、やはりテレビ局自身であるので、そうなると自然に電力会社批判もマイルドなものになってしまうのです。
しかし、そうなると誰も電力会社をコントロールすることができないのか?所管の経済産業省は何をやっているのか?
でも、長年経済産業省は、天下りなどで電力会社にはお世話になっているというか、一心同体みたいな関係であるので、電力会社の気に入らないことなど本気で言える筈がないのです。
つまり、今の電力産業を巡る日本のシステムは、非常に不完全であり、持続可能なものではないということなのです。いってみれば、北朝鮮の権力機構のようなもの。
しかし、今の基本的な電力産業の仕組みをいじられると既得権益が侵される、と。原子力発電所を廃止することになれば、三菱重工や日立や東芝なども大きな痛手を受けることが直ぐ予想されるのです。でも、原発の問題がテレビで議論される際、そのような固有名詞が口にされることは滅多にない。それは、やっぱり大口のスポンサーであるからです。
民間企業が、その規模の大きさや金にモノを言わせて、世論をコントロールしようとすることはある意味、どうしようもできない面のあるのですが、そうした民間をチェックする筈の役所までが、天下りと引き換えにチェック機能を失ったのでは何もいうことはありません。
そこに天下り問題の本質が見えるのです。
私の家のそばの電柱に、突如オール電化ののぼりがガムテープで張られていたのです。
そののぼりには、ちゃんと九州電力と書いてあるのです。
うーむ、これはどういうことなのか?
九州電力は、この夏の電力不足が心配で、消費者には電気の節約をお願いしているところではなかったのか?
これは何かの間違いではないのか? 幾ら、九州電力が担当大臣の考え方に反対であっても、まさか今頃オール電化を宣伝するなんて。
もし、本当に九電が、オール電化を敢て今宣伝するのであれば、街の電柱にのぼりを棚引かせるだけではなく、地元の支社にものぼりを立てる筈だと思い、九電の支社のあるところまで出かけていったのです。案の上、オール電化ののぼりはなし。
どうも、のぼりが棚引いているのは、ある特定の街路に集中しているように見えるのです。
これはどういうことなのか? オール電化の住宅とも書いてあるのもあるから、近くで住宅の販売でもやっているのか?
そこで、ネットでオール電化の文言をチェックすると、なんと電力会社からオール電化ののぼりをもらったという工務店などの相当過去の記事が目に入ったのです。
ということは、推測する限り、今回のオール電化ののぼりの件は、電力会社が自ら街路にぶったてたものではなく、オール電化の新築住宅を売り込もうとする住宅販売会社がやったことなのでしょう。
折角作った住宅を売り込みたいという個別の会社の気持ちも分からないではないのですが‥しかし、それにしても今は、皆に節電を求めているときなのに。
オール電化ということを敢て強調しなくても‥例えオール電化の住宅であったとしても、そのことはあまり目立たないようにして売り込むこともできるのに‥と、ここで思考を停止してしまえば、我々に進歩はない訳です。
事情通の方にとっては常識みたいなものかもしれませんが、では何故電力会社が全国一斉にこんなにオール電化の住宅を勧めたのか?
「沢山電気を売ることができれば、それだけ儲けが多くなるから」
確かに、電気を沢山売ることができれば、コストが一定である限り儲けは多くなるもの。では、どうやったら沢山電気を売ることができるのか?
電気を使用して生産活動を行っている企業などは、コスト削減を常に考えているので、企業にもっと電気を使ってくれと頼んでも、そう簡単に電気の販売が増える訳ではないのです。そしてそれは、一般の家庭にしても同じこと。オール電化の住宅が如何に快適に見えても、電気の使用量が増えれば電気料金も増える訳であり‥
しかし、そこには電力会社の殺し文句があるのです。
オール電化にすれば電気代が安くなりますよ、と。つまり、光熱費の多くは給湯に使われるのですが、夜間電力を利用する電気温水器を使えば、お得な夜間の電力が使用できるので経費が安くつく、と。
まあ、我々一般の消費者は、この安いという文句には大変弱いので、安くなると言われるとつい跳びつきたくなってしまうのでしょう。電気を沢山使っても、ガス代も含めた料金が増えないなら、こんな得なことはない、と。
で、綺麗なオール電化の住宅に住み、快適な生活を送っていたら‥ご承知のように、電気が足りないなんて言われてしまっているのです。オヨヨ‥
でも、ここで我々は気が付かなければいけません。今、こんなに節電節電なんて言っているのに、つい1年ほど
前までは電気が余っていればこそ、ガスは止めてオール電化にしませんか、なんてことを電力会社は言っていたのです。何という変わりよう。
では、何故電気は余っていたのか? そして、何故夜間の電気は安かったのか?
そこには原子力発電所の存在があるのです。
何故、夜間の電気は安いのか?
皆さんは、電力会社のサイトに、こんな文言が躍っていたのを憶えていらっしゃるでしょうか?
「電気は貯めることができない」
そうなのです。電気は蓄えることができない。もちろん、電池などに充電したり、揚水発電の仕組みを利用する
ことによってエネルギーを蓄えることは可能であるのですが、一般的には、一旦発電した電気は、その瞬間に使わないとパーになってしまうのです。
だったら、夜中の発電量を抑えればいいものをと考えるでしょうが、特に原子力発電の場合には、安全性の問題があり、運転を簡単に止めたり再開したりすることができないので、一旦稼働するとずっと発電を続ける訳なのです。
だから、どうしても夜間の電力が余ることになり、従ってその夜間の電力を買ってもらうことが電力会社にとって
大いに利益になるのです。
電力会社が、自腹で工務店などが宣伝に使うのぼりを配布したのも、まさにそれが理由。
しかし、そののぼりを制作する費用も当然、我々が支払う電気代のなかにカウントされていて‥ついでに言えば、全国の電力会社が開いているクッキングスクールや趣味の講座などの経費も、我々の電気代にカウントされているのです。もう少し言えば、原子力はこんなに安全で、地球温暖化の防止にも役立つというパンフレットの作成費用も我々が払う電気代に含まれているのです。
さらについでに言えば、テレビのワイドショーで、東電は電気料金の値上げを打ち出す前に、もっと経費の削減をすべきだと言えば言うほど、テレビ番組のスポンサーから降りてしまう可能性があるのです。もう現に全国でそのような動きが出ているのだ、とか。
で、電力会社にスポンサーから降りられて一番慌てるのは、やはりテレビ局自身であるので、そうなると自然に電力会社批判もマイルドなものになってしまうのです。
しかし、そうなると誰も電力会社をコントロールすることができないのか?所管の経済産業省は何をやっているのか?
でも、長年経済産業省は、天下りなどで電力会社にはお世話になっているというか、一心同体みたいな関係であるので、電力会社の気に入らないことなど本気で言える筈がないのです。
つまり、今の電力産業を巡る日本のシステムは、非常に不完全であり、持続可能なものではないということなのです。いってみれば、北朝鮮の権力機構のようなもの。
しかし、今の基本的な電力産業の仕組みをいじられると既得権益が侵される、と。原子力発電所を廃止することになれば、三菱重工や日立や東芝なども大きな痛手を受けることが直ぐ予想されるのです。でも、原発の問題がテレビで議論される際、そのような固有名詞が口にされることは滅多にない。それは、やっぱり大口のスポンサーであるからです。
民間企業が、その規模の大きさや金にモノを言わせて、世論をコントロールしようとすることはある意味、どうしようもできない面のあるのですが、そうした民間をチェックする筈の役所までが、天下りと引き換えにチェック機能を失ったのでは何もいうことはありません。
そこに天下り問題の本質が見えるのです。



