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- 2019年08月17日 11:00
介護の未経験者が「不安なこと」、介護経験者が「実際に困ったこと」とは?
2/2子どもにしてほしいこと
60代・70代で、自身が要介護状態になったときに、子どもに介護してほしい人(123名)に、自身の子どもに望む介護の内容を聞いたところ、「話し相手になる」(77.2%)が最も高く、次いで、「買い物(食品や日用品など)」(62.6%)、「病院や介護施設への送迎」(61.8%)。
男女別にみると、「話し相手になる」(男性86.4%、女性72.2%)は男性のほうが女性よりも14.2ポイント高くなっているが、以下の3つは女性のほうが軒並み15ポイント以上高くなっている。
「買い物(食品や日用品など)」(男性50.0%<女性69.6%、19.6ポイント差)
「お金の管理」(男性25.0%<女性43.0%、18.0ポイント差)
「家事(洗濯・掃除など)」(男性38.6%<女性54.4%、15.8ポイント差)
親世代の女性は、介護状態を想定したとき、男性に比べ「買い物(食品や日用品など)」や「家事」のことを気にかけている様子がうかがえる。
未経験者が「不安なこと」と介護経験者が「実際に困ったこと」
40代・50代の子世代で、親の介護経験がない人(250名)に、親の介護について不安に思うことを聞いたところ、「介護費用」(54.4%)が最も高く、次いで、「自分の仕事への影響」(44.4%)、「自分の精神状態」(36.4%)、「介護場所・設備」(36.0%)、「自分の健康状態」(35.6%)となった。男女別にみると、「自分の仕事への影響」(男性56.0%、女性32.8%)は男性のほうが大幅に高くなっている。一方、「自分の健康状態」(男性25.6%、女性45.6%)については女性のほうが大幅に高くなっている。

40代・50代の子世代で、親の介護経験がある人(250名)に、実際に親の介護で困ったのはどのようなことか聞いたところ、「自分の精神的な負担」(62.0%)が最も高く、次いで、「自分の仕事への影響」(53.6%)、「自分の健康・体力」(50.8%)、「自分の自由時間の減少」(50.0%)、「介護費用」(33.6%)となった。
男女別にみると、「自分の家事・育児への影響」(男性14.4%、女性40.0%)は女性のほうが高くなっている。
経験者が考える、介護準備で大切なこと
40代・50代の子世代で、親の介護経験がある人(250名)に、親の介護準備に関する内容について、それぞれどのくらい大切だと思うか聞いたところ、以下のように軒並み9割半を超えている。【介護に対する心の準備】99.2%
【介護に関する情報収集】98.8%
【介護費用の見積もり】97.6%
【介護開始後の自分の就業について考えること】96.0%
【介護開始後の自分や家族のライフスタイルについて考えること】97.6%
【介護資金の準備】97.2%
また、40代・50代では、自分が親の介護を担うのがよいという回答が6割近くとなった。
では、親の介護について、具体的に準備している人はどのくらいいるのだろうか。40代・50代で、親の介護経験がない人(250名)に、介護に対する準備の状況を聞いた。それぞれの項目について「している」の割合をまとめると、以下のようになった。
【介護費用の見積もり】5.2%
【介護資金の準備】10.4%
【介護に関する情報収集】13.2%
【介護開始後の自分の就業について考えること】13.2%
【介護開始後の自分や家族のライフスタイルについて考えること】18.0%
【介護に対する心の準備】24.8%
介護資金の準備は1割、介護費用の見積もりは1割未満といずれも低い割合になっている。
親の介護を自分で担いたいと考える40代・50代が多数派となったものの、親の介護に対して具体的な準備ができている人は少なく、介護を自分事としてイメージできていない人が多いことがうかがえる結果となった。
【調査概要】
調査タイトル:「介護に関する親と子の意識調査2019」
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする親が存命している歳~59歳の男女と、子どもがいて介護された経験がない60歳~79歳の男女
調査期間:2019年7月10日~7月12日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から以下のように抽出)
40代・50代で親が存命し、親の介護をした経験がない人250名
40代・50代で親が存命し、親の介護をした経験がある人250名
60代・70代で子どもがおり、介護された経験がない人500名
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
MONEYzine編集部[著]



