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戦没者追悼式 天皇陛下のおことば

昨日8月15日は、令和になって初めての終戦の日でした。終戦から74年になります。政府主催の全国戦没者追悼式が、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、参列した遺族などは先の大戦で亡くなった約310万人を悼み、不戦の誓いを新たにしました。

5月に即位された天皇陛下は、皇后さまとともに初めて出席され、「深い反省」の上で平和を願う「おことば」を述べられました。普段は緊張することがない、とご自身で言われる天皇陛下も、さすがに緊張されていたようです。

上皇様が、おことばを述べられるのを、厚生労働大臣をしていた時に先導させていただきましたが、戦没者追悼式の厳かな雰囲気の中で、上皇様も緊張されているようにお見受けしましたので、戦後生まれの天皇として初めておことばを述べられるのですから、緊張されて当然だと思います。

天皇陛下は、「ここに過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民とともに、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。」と述べられました。

「深い反省」という言葉を盛り込まれ、上皇様の姿勢を継承されています。上皇様は「深い反省のもと」と言われたのに対して、天皇陛下は「深い反省の上に」と言われたのは、ご自身が戦争を体験されていないから、戦後生まれの天皇として、そういう言葉を選ばれたのだ、としている専門家のことばも報じられていました。

「人々のたゆみない努力」と、「国民」ではなく「人々」ということばを選ばれたのは、日本国民だけでなく外国籍の人も含めて、であろうという見方も示されています。

これに対して、安倍首相の式辞では、「歴史の教訓を深く胸に刻み」とは述べましたが、今年もアジア諸国への加害責任には触れませんでした。私も戦後生まれですが、先の大戦では、多くの日本人だけでなく、日本が侵略した中国やアジア諸国などでも多くの尊い命が失われたことを、忘れるわけにはいきません。

加害者としての反省を、1994年の村山首相が、初めて盛り込み、その後の首相は、いずれも加害責任に触れてきました。ところが、第二次安倍政権発足後の2013年からは、言及しなくなり、今年で7年連続言及していません。

天皇陛下が「深い反省」と述べられているのと対照的です。韓国や中国などアジア諸国と、もっと仲良くできないことの根底には、こうした安倍政権の意識が関係しているように思います。

追悼式に参列した遺族は約5400人で、70代以上が8割近く、戦後生まれが3割を超えたそうです。戦争を知らない世代の国会議員の中には、「戦争で北方領土を取り戻す」などという、信じられない発言をする人もでてきています。

戦争を体験していなくても、上皇様が、天皇陛下が小さい頃から戦争の悲惨さ、平和の大切さを、ずっと教えてこられたように、伝え続けることができるはずですし、そうしていかなければならない、と改めて思いました。

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