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- 2010年05月25日 12:12
アップル帝国か、グーグル連合軍か。
スマートフォン、またタブレット型のパソコンで、グーグルとアップルの競合がヒートアップし、戦略スタイルの違いが鮮明になってきています。その違いは、根本的には、グーグルとアップルの持っている資源や能力の差から生まれてきているのですが、根本的なビジネス観の差にもよるように感じます。
グーグルは、ハードを開発する資源や能力がありません。だから、携帯メーカーや家電メーカーと組まざるをえません。
また、携帯メーカーや家電メーカーと組んで、新しい市場が広がれば、それは同時に、検索ビジネスと検索による広告収入も伸びます。
だから、できるだけグーグルの陣営に参加してくれる仲間が集まりやすいように、それぞOSも無料で提供し、技術もオープンにすることに徹しています。非常に合理的で明快です。
そういったグーグルの水平分業スタイルと対照的なのが、アップルです。アップルは、そもそもがパソコンメーカーであり、ハードの開発は得意分野です。
OSからハードの開発能力に加え、iPodの成功で、さらに音楽やアプリを提供するプラットフォームまですべて自前でできるになり、ハードの販売もアップルストアで広げてきました。アップルがオープンにしているのは、アップルだけではカバーしきれないアプリの開発と機器販売、そしてアップルには手を出すメリットがない通信だけです。わかりやすくいえば、グーグルは「連合軍」であり、アップルは「帝国」です。
経営者のもっている考え方の違い、グーグルのエリック・シュミットとアップルのスティーブ・ジョブスの違いも感じます。グーグルは、自らの技術をオープンにすることで、そこにちいさなベンチャー企業も含めて、多くのプレイヤーが参加し、イノベーションが起こってくるという発想ですが、アップルは、自ら起こしたイノベーションをいかに完璧に、実現するかということに徹しているように感じます。
気になるのはアップル流がどこまで通じるのかです。アップルはパソコンを開発したイノベーターでした。しかし、後から参入し、しかもハード開発の能力を持たず、OSに絞らざるをえなかったマイクロソフト、さらにパソコンメーカーやコンピューターメーカーや部品メーカーも巻き込んだマイクロソフト連合に圧倒的なシェアを奪われてしまう結果となりました。
さて、今後がどうなるかです。グーグルのエリックシュミットは数年前に、今後のグーグルの成長であり、インターネットの発展の鍵となるのは、メディア産業の中にあり、それはDRM(デジタル著作権管理)によってもたらされることになるのではないかと語っていますが、ジョブスも同じことを想定していることは間違いありません。
しかし、おそらく、グーグルやアップルが関与しなくとも、医療や介護、教育などかなり広範囲でインターネットは浸透して行くでしょう。
そういった広範囲な分野にインターネットを広げて行く際に、「帝国」の厳格なイノベーションや統制のとれたマーケティングが適しているのか、「連合国」に参加するたくさんの企業から誘発されてくるイノベーション、さまざまなプレイヤーが繰り広げ、重層的になってくるマーケティングのどちらが有利になってくるのかです。
アップルは、iPhoneでスマートフォンを進化させ、さらにその勢いに乗ってiPadをだし、人気も売上げも利益も絶好調ですが、しかし、そのどちらも後発であるグーグル「連合軍」が、じわじわと包囲網を形成してきています。
そういった競争関係がさらに激化していくことで、市場もホットになり、活性化してくるので、社会にとってはいいことですが、きっとグーグルがiPhoneやiPadにアンドロイドがすでに技術的に勝っているというプレゼンテーションを行ったことは、今後を象徴しているように感じます。
iPadは、斬新な製品であり、話題となり、日本での知名度は9割に達しています。日本では購入意向が8%ぐらい、また米国の直近の調査でも、購入する可能性が非常に高いとした人が7%ということで日米が同じような結果ですが、こういった新しい製品でそれぐらい購入意向を示す人がいることは、耐久消費財のスタートとしては十分だと思います。しかし問題は、革新者や初期採用者には浸透してもその後です。
iPadの認知は9割。購入意向は8%。
「iPadを購入する可能性が非常に高い」と答えた米国消費者は7%
ひとつの鍵を握っているのが、電子出版でしょうが、さて、それ以外にも新しい用途、タブレット型PCでなければできないことがでてくるかどうかが焦点になってくるものと思います。
そのアイデアが「帝国」から生まれてくるのか、「連合軍」からでてくるのか、技術的にはアンドロイドが勝ったみたいなことをグーグルがアピールしていますが、普通に考えれば、「連合軍」有利ということでしょう。
動画で確認:Android Froyoが(文字通りに)iPadを周回遅れにしてしまった!
しかし、最近はちょっと強引さがめだつものの、「帝国の逆襲」も覗いてみたい、そんな魅力を持っているのもアップルです。
グーグルは、ハードを開発する資源や能力がありません。だから、携帯メーカーや家電メーカーと組まざるをえません。
また、携帯メーカーや家電メーカーと組んで、新しい市場が広がれば、それは同時に、検索ビジネスと検索による広告収入も伸びます。
だから、できるだけグーグルの陣営に参加してくれる仲間が集まりやすいように、それぞOSも無料で提供し、技術もオープンにすることに徹しています。非常に合理的で明快です。
そういったグーグルの水平分業スタイルと対照的なのが、アップルです。アップルは、そもそもがパソコンメーカーであり、ハードの開発は得意分野です。
OSからハードの開発能力に加え、iPodの成功で、さらに音楽やアプリを提供するプラットフォームまですべて自前でできるになり、ハードの販売もアップルストアで広げてきました。アップルがオープンにしているのは、アップルだけではカバーしきれないアプリの開発と機器販売、そしてアップルには手を出すメリットがない通信だけです。わかりやすくいえば、グーグルは「連合軍」であり、アップルは「帝国」です。
経営者のもっている考え方の違い、グーグルのエリック・シュミットとアップルのスティーブ・ジョブスの違いも感じます。グーグルは、自らの技術をオープンにすることで、そこにちいさなベンチャー企業も含めて、多くのプレイヤーが参加し、イノベーションが起こってくるという発想ですが、アップルは、自ら起こしたイノベーションをいかに完璧に、実現するかということに徹しているように感じます。
気になるのはアップル流がどこまで通じるのかです。アップルはパソコンを開発したイノベーターでした。しかし、後から参入し、しかもハード開発の能力を持たず、OSに絞らざるをえなかったマイクロソフト、さらにパソコンメーカーやコンピューターメーカーや部品メーカーも巻き込んだマイクロソフト連合に圧倒的なシェアを奪われてしまう結果となりました。
さて、今後がどうなるかです。グーグルのエリックシュミットは数年前に、今後のグーグルの成長であり、インターネットの発展の鍵となるのは、メディア産業の中にあり、それはDRM(デジタル著作権管理)によってもたらされることになるのではないかと語っていますが、ジョブスも同じことを想定していることは間違いありません。
しかし、おそらく、グーグルやアップルが関与しなくとも、医療や介護、教育などかなり広範囲でインターネットは浸透して行くでしょう。
そういった広範囲な分野にインターネットを広げて行く際に、「帝国」の厳格なイノベーションや統制のとれたマーケティングが適しているのか、「連合国」に参加するたくさんの企業から誘発されてくるイノベーション、さまざまなプレイヤーが繰り広げ、重層的になってくるマーケティングのどちらが有利になってくるのかです。
アップルは、iPhoneでスマートフォンを進化させ、さらにその勢いに乗ってiPadをだし、人気も売上げも利益も絶好調ですが、しかし、そのどちらも後発であるグーグル「連合軍」が、じわじわと包囲網を形成してきています。
そういった競争関係がさらに激化していくことで、市場もホットになり、活性化してくるので、社会にとってはいいことですが、きっとグーグルがiPhoneやiPadにアンドロイドがすでに技術的に勝っているというプレゼンテーションを行ったことは、今後を象徴しているように感じます。
iPadは、斬新な製品であり、話題となり、日本での知名度は9割に達しています。日本では購入意向が8%ぐらい、また米国の直近の調査でも、購入する可能性が非常に高いとした人が7%ということで日米が同じような結果ですが、こういった新しい製品でそれぐらい購入意向を示す人がいることは、耐久消費財のスタートとしては十分だと思います。しかし問題は、革新者や初期採用者には浸透してもその後です。
iPadの認知は9割。購入意向は8%。
「iPadを購入する可能性が非常に高い」と答えた米国消費者は7%
ひとつの鍵を握っているのが、電子出版でしょうが、さて、それ以外にも新しい用途、タブレット型PCでなければできないことがでてくるかどうかが焦点になってくるものと思います。
そのアイデアが「帝国」から生まれてくるのか、「連合軍」からでてくるのか、技術的にはアンドロイドが勝ったみたいなことをグーグルがアピールしていますが、普通に考えれば、「連合軍」有利ということでしょう。
動画で確認:Android Froyoが(文字通りに)iPadを周回遅れにしてしまった!
しかし、最近はちょっと強引さがめだつものの、「帝国の逆襲」も覗いてみたい、そんな魅力を持っているのもアップルです。



