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終戦記念日

 1911年5月に、満州、北京、朝鮮を訪問した原敬は、「満州政策における満鉄の在り方」という一点に問題意識を持ち、視察を行いましたが、「原敬日記」には、「外務官吏即ち領事館等のごときは外交を知って商売知らず、南満鉄道は、商売を知って外交を知らず、都監府に至っては商売も外交も知らず」と、痛烈に批判し、後藤新平の満鉄主導の満州「経営」ではなく、政府主導による満州「政策」の必要性を説いたと、言われています。

(加藤聖文「満鉄全史」講談社学術文庫)

 NHKの朗読で、菊池寛の「満鉄外史」を偶然聞いて、満鉄や満州の書物や文献を最近漁っていますが、歴史は多元的かつ重層的に織りなされてきた帰結であり、当時の臨場感を想像することが歴史に学ぶことであるとも感じます。

 数年前に、かつて、満州国の首都で、1932年から1945年の間、「新京」と呼ばれていた吉林省長春市を訪問しましたが、皇宮博物院をはじめ、あらゆる歴史的建造物には、「偽満」という表記がなされておりました。

 本日は、終戦記念日ですが、我が国がポツダム宣言を受託した「敗戦」の日です。

 日中戦争と日米開戦の結果、極東国際軍事裁判をはじめ、大東亜戦争、太平洋戦争への審判はありますが、我が国自体で、戦争への総括をする、という営みは、歴史家の役割かもしれませんが、平和国家の国是を貫徹することは、戦史を学ぶことであり、満州や戦後のシベリヤ抑留も含め、より、過去を俯瞰する必要性を感じています。

 妻と地元の護国神社での、みたま祭りに参列し、そんなことを考えました。

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