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人間にとって水中は危険領域


毎年のことだが、夏期(7月〜8月)は水難事故のニュースが多くなる。
ほぼ連日のように、川、海、プールでの事故が報じられる。
うちから近い「としまえん」でも……

定時点検で死亡女児発見、としまえんプール事故:イザ!

東京都練馬区向山の遊園地「としまえん」のプールで15日午後、水面に設置された遊具の下に潜り込んだ女児(8)が死亡した事故で、女児は監視員の定時点検で発見されていたことが、としまえんへの取材で分かった。

あまり混んではいなかったそうだが、それでも多くの人がいたであろうプールで、誰にも気づかれずに事故に遭ってしまう。

水遊びや泳ぎに行くことに対して、危機感というか危険意識がないんだと思う。
まさか、自分たちが事故に遭うとは思っていないからだ。

水難事故は年間で……

減らぬ水難事故 昨年1356件発生 :日本経済新聞

水難事故の発生件数は、ここ10年は横ばいで、1400件前後で推移している。

……と、少なくない件数が発生している。
夏期に限ってみると……

平成30年夏期における水難の概況 – 警察庁

平成30年夏期(7~8月の2か月間をいう。以下同じ。)における水難は
○ 発生件数 502件 (前年対比 -9件)
○ 水難者 595人 (前年対比 -52人)
うち死者・行方不明者 242人 (前年対比 -6人)

……と、年間の3分の1が2か月に集中している計算だ。

年間の事故発生確率としては、交通事故で死亡する確率よりは低いものの、夏期の2か月に限っては死亡交通事故なみに高い確率になる。

人間は水中では生きられない……という単純な事実を忘れているように思う。
人間は水棲動物ではなく、陸棲なのだ。
本来ならば、動物的な本能が「水の中は危険」と認識するのだが、人間は鈍感になってしまった。

幼少期に、プールや海に入るのが恐かった人はいると思う。
それは本能として正しい反応だったのだが、水の中でも大丈夫と、危険に対する本能のスイッチを無効にしてしまったようだ。

少々データとしては古いが、「夏の過ごし方に関する意識調査」(2009年)によると、「プール・海・川で遊ぶ」と答えた人は、22.2%。
日本の人口1.268億の22.2%は、2814万9600人。
昨年の水難事故のデータから見れば、夏期に死亡する確率は、2814万9600の242、約11万6320分の1、約0.00086%

ざっくり、12万人に1人が夏のレジャーの水難事故で亡くなる確率。

これを少ないとみるか、多いとみるか。
プール・海・川で遊ぶのは、死のリスクがある……と認識する必要がありそう。

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