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米フェンシング選手が表彰式で膝をつき、トランプ大統領、銃、人種差別に抗議

米国出身の金メダリスト、レース・インボーデン選手。 Leonardo Fernandez/Getty Images

ペルーのリマで開催されたパンアメリカン競技大会のフェンシング男子フルーレ団体の決勝戦後の表彰式で国歌が流れる中、米国出身の金メダリスト、レース・インボーデン選手は、膝をついて抗議の意を表した。

米国出身のレース・インボーデン選手は、社会的不正義への抗議として、ペルーのリマで開催された米大陸のスポーツの祭典、パンアメリカン競大会の表彰式で膝をついた。表彰式後、インボーデン選手はTwitterに「僕たちは声を大にして変化を求めなければいけない。今週、僕は光栄にもチームUSAを代表してパンアメリカン競技大会に参加し、金と銅メダルを持ち帰ることができる。でも、心から愛する祖国の様々な欠点のせいで僕は誇らしさを十分に感じられなかった。人種差別、銃規制、移民への不当な対応……こうした欠点のリストの頂点にいるのが、憎しみを拡散しつづける大統領の存在だ」と投稿した。

さらに、インボーデン選手は「表彰台のもっとも高い場所に立つ瞬間を犠牲にしてでも、僕たちが取り組むべき問題に注目してもらうことを選んだ。エンパワーメント(力を引き出すこと)と変化のために各々が与えられたプラットフォームを活用するよう、ほかの人々にも強く勧めたい」と言い足した。

2012年と2016年の五輪への出場経験を持つインボーデン選手だが、今回の行動はアメリカオリンピックク委員会(USOPC)から何らかの反響を生みそうだ。

「今年のパンアメリカン競技大会に出場した選手はいくつかの条件に同意しており、そのひとつが政治性を有する行動の自粛です。この場合、インボーデン選手は大会組織委員会とUSOPCの誓約に違反したのです」とUSOPCの広報担当部長を務めるマーク・ジョーンズ氏は米現地時間8月10日の土曜日、AP通信にコメントを発表した。「自らの意見を表現する権利は尊重しますが、インボーデン選手が誓約に違反したことは遺憾です。選手への対応は、上層部が検討中です」。

だが、スポーツイベントにおける「政治性を有する行動」のいくつかは、その時代をもっとも的確に捉えたイメージを我々に与えてきたのも事実だ。米ナショナルフットボール(NFL)の元クオーターバック、コリン・キャパニックが国歌斉唱中に膝をついたことや、トミー・スミスやジョン・カーロスなどの米国人アスリートが公民権運動を支持する示威行動である”ブラックパワー・サリュート”へのオマージュとして、1968年のメキシコ五輪の国歌演奏中に拳を高く掲げたパフォーマンスなどがその例である。

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