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令和の大学生100人アンケート 戦争体験を直接聞いた「41%」、日本の戦争可能性「23%」 - 「文春オンライン」編集部

 元号が令和に変わり、初の終戦記念日を迎える。終戦から74年。戦争体験者は減り、戦後生まれの人口はすでに8割を超える。

【写真】大学生の23%が日本の戦争可能性に「はい」

 最近では大学生が「日本がどこの国と戦争をしたのか知らない」「8月6日、8月9日、8月15日と聞いてもピンと来ない」――そんな話も聞こえてくるようだ。

 また20歳前後の大学生にとっては、彼らの祖父母の世代も戦争を直接経験していない、あるいは(物心がつく前で)戦争の記憶がない可能性も高くなってきている。

 そこで文春オンラインでは、現役大学生100人に「戦争」についてのアンケートを行った(8月2日から5日まで、インターネット調査で北海道から九州まで全国の大学生が参加)。

 質問は「あなたは、太平洋戦争の体験者から当時の経験を直接聞いたことがありますか」「日本は今後30年の間(あなたが50歳を迎えるまで)に戦争に参加する可能性があると思いますか」そして「あなたの中で太平洋戦争のイメージを作った本や映画・テレビ番組はありますか」の3つ。早速その結果を見ていく。(全2回の1回目/#2へ続く)

1945年3月の東京大空襲の際に撮影された写真 ©getty

◆◆◆

戦争経験を「直接」聞いたのは41%

 まず聞いたのは「あなたは、太平洋戦争の体験者から当時の経験を直接聞いたことがありますか」。

 これには41%の大学生が「はい」、そして59%が「いいえ」と応えた。過半数の大学生が「直接」の体験を聞いていないという。

 では「はい」と応えた大学生は誰から話を聞いたのか。最も多かったのは「祖父母から」だった。

<祖母から、長岡空襲の話を聞いた。暑い夏の日、空襲警報を聞くと、一家そろって小川に潜って隠れていたと聞いた。>(男性・20)

<幼少期に樺太で暮らしていた祖母から、北海道に引き上げるときの話を聞いた。最低限のものしか持ってこられなかったので、お気に入りだった着物を現地へ置いていかなくてはいけなかったという点が印象に残っている>(女性・23)

<小学生くらいの時、存命だった祖母から疎開した話を聞いた。深い話までは聞けなかったが、祖母が怒るわけでも悲しむわけでもなくただ淡々と話しているのが印象的だった>(女性・23)

<小学生の頃、祖父母から当時の食生活や、親族が徴兵されて亡くなったことなどを聞いた>(女性・20)

<祖母から小学生のころ食事がさつまいもばかりだったと聞いた>(女性・21)

「8年前、修学旅行先で」

 一方、「修学旅行」で体験者から聞いたという声も根強い。

<被爆者から、8年程前(小学6年生のとき、修学旅行先の広島で)、実際に被爆されたときのお話。 当時の広島の状況がリアルに伝わってきて、とても怖かった。>(女性・20)

<修学旅行で沖縄の体験者から>(男性・22)

<中学三年生の時、沖縄の修学旅行で沖縄の方から>(女性・22)

 また「小学校の授業で」という学生もいた。

<小学生の時に授業の一環として、沖縄での戦争を経験した女性から話を聞いた。 大切な友達が目の前で亡くなっていった辛さだったり、いかに悲惨だったのかがとても印象に残っている>(女性・20)

<学校で、当時戦争を経験した方から、市街地が爆撃を受けた話を聞いた>(男性・20)

<小学校の頃の平和の授業で実際に体験した方にお話を聞いた>(女性・22)

日本の戦争参加可能性「はい」が23%

 次に、「日本は今後30年の間(あなたが50歳を迎えるまで)に戦争に参加する可能性があると思いますか」という質問。

 これには23%の大学生が「はい」、反対に77%が「いいえ」という答えだった。

 多数派だった「いいえ」の理由から見ていきたい。まずは「憲法」をあげる声から。

<戦争の放棄が憲法に書いてあるから>(女性・20)
<憲法9条改正に反対するデモに参加した若者が多かったから>(女性・19)
<憲法で禁止されている>(男性・19)

 そして「そもそも戦争に参加したくない」「そんな選択はしない」という意見も多かった。

<参加する人がいないと思う>(男性・20)
<戦争をやりたい人なんていないと思うから>(女性・20)
<日本がそんな選択をすることがないと信じてる>(女性・22)
<戦争の悲惨さを知っているはずだから>(女性・21)

 では少数派23%の「はい」と応えた学生の理由も紹介したい。まずは最近の国際情勢を理由に挙げる声から。

<可能性が0というのは今の世界情勢を見るとハッキリ断言出来ないから>(女性・22)
<国際情勢があまりよくないから。 日本は特にアジアと上手くいっていない。 そのうち戦争が起こることは避けられない気がする>(女性・21)

 また憲法についてもこんな意見も。

<憲法の改正、集団的自衛権などで日本の自衛隊員が海外の戦争に参加して何かしら巻き込まれるのではないかと思う>(女性・20)
<国際法上、軍隊を持つことは主権国家として当然の権利であり、今の自衛隊は軍隊だから>(男性・20)

 では次は、戦争体験を「直接」聞いたことがあるのが約4割という現役大学生たちにとって「太平洋戦争」のイメージを作ったのはどんな作品なのか、紹介したい。

(#2「大学生にとって太平洋戦争を描いた作品といえば?」へ続く)

2位は「はだしのゲン」&「永遠の0」 大学生100人に聞いた「太平洋戦争の印象的な作品は?」 へ続く

(「文春オンライン」編集部)

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