- 2019年08月14日 10:50
【読書感想】メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
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一読すれば、「なるほど」という話なのですが、僕は「○○について調べて」という課題に対して、(1)のことばかり考えていたのです。
最近は「まずネットで調べる」という以外の選択肢を思いつくのが面倒にもなっていますし。
職場でも上司から、こういう、ざっくりとした指示を受けることは少なくないはずです。
そういうときに、「どういう目的で、ドローンについて調べようとしているのか」を最初に確認しておけば、効率良く、目的に沿った調査ができますよね。
目の前に問題が出されたとき、「なぜ、この問題が自分に与えられたのか?」あるいは「この問題の本来の目的は何なのか?』と問う習慣を身に着ければ、頭一つくらいは抜きん出ることができるのではなかろうか。というか、僕の周りの「できるヤツ」は、たしかに、そういう「メタ思考」をしていました。
そもそも、上司のほうだって、あまり考えずにそういう依頼をしていることが多いのですよね。
この本のなかでは、「メタ思考を意識するための練習問題」のほかに、「アナロジー思考」のトレーニング問題も紹介されています。
一言で表現すれば、アナロジーとは類推、つまり「類似のものから推論する」ことです。要は似ているものから「借りてくる」ということです。
(中略)
アイデアの豊富さというのは、いかに新しいアイデアを異なる世界から借りてくるかに依存しています。陳腐なアイデアしか出てこない人は、狭い世界や業界の中、あるいはすでにヒットしている類似商品から発想するからです。なるべく目を「遠く」に向け、目に見えないものの類似性を探すことで、いくらでもアイデアは出てきます。
著者は、アナロジーでは大胆な発想の飛躍が起こせるけれど、厳密な証明を論理的に積み重ねるのには向かない思考法である、という注意もしています。
【演習問題】「信号機」と「特急の停車駅」の共通点は?
なんらかの「関係性」に着目して考えてください。ここで言う「関係性」とは、二者の間の関係性ではなくて、各々の世界におけるなんらかの関係性(例えば信号機なら、信号機と何かの関係性とか)です。
うーん、どっちも「止まる」ところ?
なんて僕は考えていたのですが、著者はこう述べています。
【解説】
もちろん「正解」はいくつもありますが、アナロジー的な回答は「増えることがあっても減ることはない」(増やすのは簡単だが、減らすのはよほどの覚悟でやらなければできない)ことです。
徐々に増えていく一方だが、簡単に減ることはないという「構造」(ここでは時系列の関係性)を持ったものは身の回りにたくさんあります。会社のルール、家電の機能、スマホのアプリのアイコンなどもそうですが、このようなものには明らかな規則性が存在しているので、これを知っておけば、仕事の上でも何が起きるのかの予測が簡単にできるようになります。
このように「構造のメカニズムを把握することで先を読むことができる」というのも、アナロジー思考の大きなメリットと言えます。
ここで重要なのは、こうした規則性が見つかったときに、それを単なる現象面でとらえるのではなく、「なぜ」そのような法則が成り立つのかを考えてみることです。
偉大な発見や発明には、このアナロジー思考で生まれたものも多いのです(例として、ニュートンがリンゴが木から落ちるのをみて万有引力を発見した、という話が紹介されています。諸説あるようですけど)。
この本を一冊さらっと読んだだけで、こういう思考法が身につくというわけにはいかないでしょうが、少なくとも「メタ思考を意識する」きっかけになる本だと思います。
たぶん、こういうことを日常的に考えているかどうかで、一生単位では、大きな差になるはず。
Kindle unlimitedの読み放題に入っているので、試しにページをめくってみて損はないと思います。
思考の整理学 (ちくま文庫)
作者: 外山滋比古
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作者: 細谷功
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