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日韓問題で「文化交流」を叫ぶもエンタメは由々しき事態に

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日韓の対立がエスカレートしている。

日本政府による半導体素材などの輸出管理強化を受けて、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「盗人猛猛しい」などと常軌を逸した対日批判を繰り返している。さらに報復措置として、韓国からの戦略物資の輸出に関連し、手続き簡略の優遇措置を受けられる対象国から日本を外す制度の改正案まで発表した。

国家の体をなしていない韓国

それにしても、一国のトップが感情的になって「ここまで言うか」であるが、一方で韓国のホワイト国除外を巡っては南北共闘を打ち出し、南北間の経済協力で平和経済が実現すれば「一気に日本の優位性に追いつくことができる」なんて言い放っていた。ところが、都合のいいところでダシに使われた北朝鮮側は冷ややかで、韓国政府当局者を「大アホ」呼ばわりした挙句、米国との合同軍事演習の名称から同盟の文字を外して連合指揮所訓練と変えたことにも「糞(くそ)をしても花の風呂敷で包めば悪臭が出ないとでもいうのか」なんて表現していた。要は、南も北も似たり寄ったりで表現の仕方が汚いのである。

私自身は、普段は比較的リベラルな考えをしていると思っているが、韓国に対しては、正直言って「国家としての体をなしていない」と思っている。だいたい、「三星(サムスン)」や「現代(ヒュンダイ)」、「韓進(ハンジン)」「ロッテ」など、たった10大財閥だけで韓国のGDP(国内総生産)の4分の3を占めていて、さらに学歴社会で、この財閥に就職できなければ「負け組」になってしまうのは、どう考えても国家として歪んでいる。

もっとも、韓国の経済発展の基盤となった10大財閥を育てたのが、1965年に締結した「日韓基本条約」とベトナム戦争特需だった。この時、日本は韓国政府に戦後補償として当時のレートで1800億円を捻出した。つまり日本の経済支援が10大財閥を生んだとも言えるわけだが、その一方で韓国というのは近代国家としての考えが成熟していないため、10大財閥のトップは自分たち企業が社会の公器なんて考えもなく、伝統的に家業として認識しているのが現状で世襲経営が当たり前となっている。

日本で続く「韓流ブーム」文化交流は可能か

前置きが長くなってしまったが、今回の日韓が対立する中にあって、日本側からは「文化交流だけは続けよう」との声が高まっている。しかし、日本各地での交流イベントでは、韓国の自治体側から中止・延期を申し入れてきており、もはや聞く耳なんてものは持たないのが現状だ。

ここ最近の傾向を見ると、韓国は安倍政権を批判しているようにも思えるが、実は来春の大統領選を前に日韓関係を政治利用したいだけで、文在寅も振り上げた拳を下ろせないのだろう。頼りの? 北朝鮮にもコケにされた中で、もはや唯一、支持を得られるのは対日カード。とにかく日本に対して強い姿勢を打ち出すことで国民から支持を得たいだけだ。反日を叫ぶことでしか支持率を上げられないのである。

何だかんだ言っても結局は、経済や生活のことよりも反日姿勢さえ見せていれば人気がアップする都合のいい国民性であることは間違いない。安倍晋三総理は「国と国との関係の根本にかかわる約束を、きちんと守ってほしい」なんて述べていたが、いくらそんなメッセージを送っても、かの国には馬の耳に念仏なのである。

しかし、日韓の関係で、今の日本にとって考えなくてはならないのは芸能(エンターテインメント)を中心とした、いわゆる文化交流だろう。今の日本は〝韓流ブーム〟なるものが続いているのである。

韓国においては歴史的な背景もあって、長い間日本語による大衆文化は認められなかった。その流れが変わったのは金大中政権になってからで、98年の秋に、金大統領が訪日した際に「日本文化開放」の方針を打ち出したことだった。

もちろん、開放の背景には02年の日韓共催W杯があったが、理由はともあれ、98年に「第一次文化開放」として映画やビデオなど映像関係からの開放がスタートし、翌99年には「第二次文化開放」として2000人以下のホールでの公演においての〝日本語での歌唱〟が許可された。

その第1号アーティストになったのは当時、人気ロックバンドだったHOUND DOG。11月20日にソウル市内のチョンドン・アートセンターで行われたロックコンサートに友情出演し日本語で初めて歌った。

「会場はわずか600人のキャパ。〝開放〟と言っても現実には、まだ見えない壁があったことは事実です」と事務所関係者は振り返るが、一方で「初めてナマで観る日本のロックバンドに総立ちの盛り上がりとなった。ただ、やはり雰囲気として日本の音楽に警戒感のようなものはあったと思う」。

その後、「第三次文化開放」によって、条件付きながらもアニメの劇場公開やテレビ番組の放映も認められるようになっていったが、「音楽やアニメなど日本の文化を開放することによって韓国のマーケットに何らかの影響をきたすのではないかと危惧する声が強かったことは確かですね」(韓国事情に詳しい芸能記者)。

この開放によって、韓国で開催される音楽フェスティバルにも日本人アーティストが多数出演するようになり、2000年には単独での〝公式公演〟としてCHAGE and ASKAの公演が行われ、さらに安室奈美恵もステージを繰り広げている。だが、日本語による公演は全面開放されたものの、CDやDVDなどのパッケージ・ソフトに関しては開放されずに規制が続き、公式的に発売が許可されたのは01年に日韓W杯を記念して企画された公式コンピレーション・アルバムだった(日韓同時発売)。

ちなみに、ゲームも含め全てが開放(第4次文化開放)されたのは04年になってからだった。

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