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【マイヤー】、70%の店舗にセルフスキャニング&アプリ決済を拡大!スキャンかスルー?

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■ミシガン州を中心に中西部6州にスーパーセンターなど246店を展開するマイヤーは先月末、スキャンしながら買い物を行う「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」をオハイオ州の全54店舗でも開始することを発表した。

レジ待ちやレジ会計の時間を短縮することで顧客満足度を高めるのが狙い。

ショップ&スキャンは、お客がスマートフォンにマイヤーのストアアプリをダウンロードして、商品のバーコードをスキャンしながらレジで決済するシステム。

セルフでスキャンするシステムは、ウォルマート傘下のサムズクラブが「スキャン&ゴー(Scan & Go)」、クローガーも「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Gag, Go)」で行なっている。

マイヤーのショップ&スキャンはアプリのみの利用となっており、今のところハンドヘルド端末の展開はない。

使い方は、エクスプレス・チェックアウト・アプリにマイヤーのロイヤリティカード「mパークス(mParks)」のアカウント情報を登録し、お店の場所を確認後に商品バーコードをスキャンしていく。

生鮮品等の量り売りではデジタル計量器に商品コードを入力してアイテムを置き、スクリーンのバーコード(もしくはプリントアウトした値札ステッカーのバーコード)をスキャンしていく。

会計はレジにあるQRコードをスキャンし、アプリとレジを同期する。決済ではクレジットカード、デビットカードもしくはキャッシュ等で支払う。

ショップ&スキャンは2017年10月からミシガン州の一部店舗でテストを始め、今年3月にはシカゴの18店舗やインディアナ州の5店舗にも拡大されていた。

ショップ&スキャンは今回発表されたオハイオ州の店舗を含めると7割にあたる店舗での展開となる。マイヤーによるとショップ&スキャンは110万回使用されており、利用者の80%はリピーターとなっている。

なおマイヤーではカーブサイド・ピックアップや宅配サービスを全店で展開している。

 レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーのオープン以来、スーパーマーケットから大手チェーンストアまでセルフスキャニングシステムを導入する事例が相次いでいる。

スキャン&ゴーを全店に導入したサムズクラブは、スキャン&ゴーをフューチャーした小型店「サムズクラブ・ナウ(Sam's Club Now)」をダラス近郊に出店している。

スーパーマーケットチェーンで全米最大となるクローガーは「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Gag, Go:SBG)」を傘下のスーパーなど400ヶ所以上に拡大。

約1.5万店を展開するダラーストアのダラーゼネラルもスキャンしながら買い物を行う「DGゴー(DG Go)」のテストを行っている。

モバイルチェックアウトでは10年前から導入しているストップ&ショップの専用アプリとスキャニング端末の「スキャン・イット(Scan It)」事例もある。

テキサス州などに約400店舗のスーパーを展開するHEBはキャッシュレスのアプリ決済サービス「HEBゴー(HEB Go)」を20店舗近くでテスト展開している。

ダラスではコンビニエンスストアのセブンイレブンも一部店舗でアプリ決済の「スキャン&ペイ(Scan & Pay)」をテスト。ミシガン州で140店展開するスーパーのスパルタンナッシュもアプリ決済「チェックアウト・ナウ(Check Out Now)」を2店でテスト中だ。

ウェグマンズも「ウェグマンズ・スキャン(Wegmans SCAN)」のテストを開始した。

 一方、ペンシルベニア州を中心に460店を展開するジャイアント・イーグルは先月、スタートアップ企業のグラバンゴー(Grabango)と提携し、スキャンをせずに決済できるチェックアウトフリーを開始することを発表した。

ジャイアント・イーグルでは商品バーコードをアプリでスキャンする「スキャン・ペイ&ゴー(Scan Pay & Go)」のテストをすでに行っているが、グラバンゴーとの実証実験ではアマゾンゴーのジャスト・ウォーク・アウト技術となるという。

グラバンゴーのチェックアウトフリー技術はスキャンする必要もなく改札口のようなゲートで通過する必要もない。顔認証などもなく、カメラやセンサーで得たデータから利用者と商品の動きを把握し、人工知能(AI)のディープラーニングを駆使して正確に決済する。

支払い方法はアプリ上で決済を行うキャッシャーフリーに加え、キャッシュ等の支払いもレジで可能になる。なおテストの時期や店の場所などの詳細については明かにされていない。

 多くの食品スーパーは「(アプリを使う)スキャンか?(アマゾンゴーのようなレジなし)スルーか?」の動向を見極めるため静観の構えだ。

トップ画像:スキャンしながら買い物を行うマイヤーの「ショップ&スキャン(Shop & Scan)」。レジではバーコードを読み込んで同期させ、カード等で決済を行う。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ウォルマートは昨年5月、125店舗のスーパーセンターで行っていた「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を中止しました。ウォルマートの元役員が証言したことによると、意図的にスキャニングをしない不正が多発したことでウォルマートはスキャン&ゴーの撤廃を決めたのです。

スキャニングによるアプリ決済は食品スーパー等で拡大していますが、万引き対策が大きな課題となっています。先日も当社のIT&オムニチャネル・ワークショップでクローガーのスキャン、バッグ、ゴーを参加者に体験してもらいました。生鮮品等の量り売りでスキャニング技術を勉強後、レジでアプリを同期したら抜き打ち検査となりました。

スタッフがやって来て購入する商品点数とスキャンした商品点数があっているかを確認したのです。食品スーパーで拡大するセルフ・スキャニング・システムの課題を浮き彫りにするには好都合でした。抜き打ちを行わなければならないほど万引きが大きな問題となっているということ。

 「(アプリを使う)スキャンか?(アマゾンゴーのようなレジなし)スルーか?」と書きましたが、チャレンジするにはリスクが大きいので何もしないスルーもありましたね。今、バットを振らないと逆に将来はより難しい球を打たなければなりません...

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