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『表現の不自由展・その後』のその後

■「検閲」と言うならば…

 『表現の不自由展・その後』問題で、愛知と大阪の2人の知事が対立している。2人の発言は以下の通り。

 吉村知事「(大村知事は)辞職相当だと思う

 大村知事「(吉村知事は)はっきり言って哀れだ

 憲法21条に定めされている「表現の自由」についての認識の違いが、この舌戦の元になっていることは素人目にも明らかだが、はたして、どちらの意見が正しいのだろうか?

 大村知事は「検閲」という言葉をよく使用しておられるようだが、『表現の不自由展』に陳列されている物は、主に左翼的な作品が多いようなので、思想的にはかなり偏っているイメージは否定できない。

 日本で「検閲」と言うなら、かつてのGHQの検閲で表現できなかったような物を中心に陳列するならまだ理解できるのだが、報道されているものを見る限り、そういう物は見当たらない。もし、そういう物が陳列されているのにテレビで報道されないということであれば、それこそが「表現の自由」の否定になってしまうが。

■「表現の自由」を使い分けるマスメディア

 今回の問題を観ていても、少女の慰安婦像は何度も何度も嫌というほどテレビに映されている。本当に「表現の自由」が無いなら、当の少女の慰安婦像も映像や画像として報道されないはずだが、実際はそうはなっていない。

「少女の慰安婦像をテレビでも映すな!」と言うのであれば「表現の不自由」になってしまうが、テレビを通して万人の目に触れることになってしまった。『表現の不自由展・その後』に訪れて観覧する人が何万人いたのかは判らないが、テレビを通して観賞した人は少なくとも数千万人はいることだろう。

 一方で、天皇陛下の写真を燃やす動画と言われるものは、その動画も写真も全くといいほど報道されていない。それは倫理的にも許されないという報道規制をマスコミが敷いているのかもしれないが、その忖度こそが「表現の自由」問題に絡んでいる。

 「慰安婦像の肯定」と「天皇制の否定」は、どちらも左翼的なプロパガンダに属する代物だが、これを同じ扱いにしていない報道姿勢こそが「表現の不自由」だとは言えないだろうか?

 誤解を避けるために予めお断りしておくと、私はここで天皇陛下の写真を燃やす映像をテレビに映せと言っているのではなくて、なぜ、少女の慰安婦像は何の忖度もすることなくテレビの電波に堂々と流すことができるのか?ということ。

 テレビを観ていても誰もそういうことを言わないし、誰も気が付かないようなので、敢えて指摘させていただいた。

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