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「僕もびっくりしてつい立っちゃった」 滝クリと結婚・小泉進次郎の“絶対失言しない”才能 「ヨコクナシ」「お・ど・ろ・い・た」- プチ鹿島

 小泉進次郎と滝川クリステルの結婚。

【写真】胸元にパール10個 滝クリのホワイトドレス

愛犬のアリス(下)と、神奈川県横須賀市の実家前で取材に応じた小泉進次郎衆院議員と滝川クリステル ©時事通信社

「ヨコクナシ」「お・ど・ろ・い・た」

 翌日(8月8日)のスポーツ紙を見ると「おもてなし婚」(スポーツ報知)、「“おもてなしベビー”誕生」(サンスポ)といった王道もあったが、

「ヨコクナシ」(東京中日スポーツ)

「ご・か・い・に・ん」(日刊スポーツ)

「お・ど・ろ・い・た」(スポニチ)

 といった変化球も目立った。

 さらに目についたのは滝川クリステルの「未来のファーストレディー」に言及する記事が多かったことだ。

「滝クリ 未来の“ファーストレディー”各国首脳を『お・も・て・な・し』!?」(デイリースポーツ)

「夫の支持者をお・も・て・な・し」(スポニチ)

 スポニチは、

《東京五輪招致に貢献した実績もあり、ファーストレディー候補にピッタリと期待も高まっている。》

《その笑顔と実績は政治家の妻のみならず、ファーストレディー候補として資質の高さが期待されている。》

 とべた褒め。

 さらに「性格も政治家の妻に向いている」と書く。

 その理由は、滝川が置き忘れた携帯電話を預かった人が「すぐに届ける」と連絡したが、滝川は「いつでもいいですよ」と返答したこと。

《周囲は「気遣いとおおらかさに感心した」という》(スポニチ)

 もっと良いエピソードはなかったのだろうか。

 いずれにしても「これらの記事って滝川クリステルがトロフィーワイフ(夫のステータスシンボル)としていかに素晴らしいかをオヤジジャーナルが絶賛してるだけだね」と思う方もいるだろう。

 ひと味違った切り口できたのは東スポだった。

「滝クリ壮大野望」が見えてきた?

「滝クリ壮大野望」(8月9日)

 東スポが取材をすすめると滝クリの壮大な野望が見えてきたという。抜粋しよう。

・滝クリはこれまで何度も政界進出をウワサされ、自民党がオファーを出し続けていた。

・進次郎が首相になった後に滝川が…なんて日が来るかもしれません(永田町関係者)。

・滝クリが日本初の女性首相になる!?

 滝川の野望とは「総理夫人の座だけじゃない?」と主張する東スポだった。

そもそも、小泉進次郎ってどんな政治家なんだっけ?

 ここまで各紙を読んで引っかかる点がある。滝川クリステルを未来のファーストレディー、つまり小泉進次郎は未来の首相という前提で書いていることだ。

 人気と知名度は抜群だからそんな空気があるのは理解できるが、以前から気になる点がある。小泉進次郎ってどんな政治家なんだっけ? というそもそも論である。

 2012年の衆院選が終わったあたりから気になっていた。当時からSNSで目立つ政治家はいたが、進次郎はブログぐらいでSNSはやっていなかった。

 では進次郎は何を相手にしていたのか。

「ネット圏外」の絶大な支持を集めていた!

 全国のおじちゃん、おばちゃんのもとへ行き、絶大な可愛がられ方をしていた。ご当地の方言を入れたり名産物を褒めたりし、仕上げは自民党へのツッコミ。ツッコまれる前に自分でツッコむ。父親から受け継いだ伝統芸で好感度を上げていた。

 小泉進次郎は「ネット圏外」の絶大な支持を集めていたのだ。党務では地味な“ぞうきんがけ”をやって周囲の嫉妬も回避しているようにみえた。万事そつがない。

「ほんとうは怖い小泉進次郎説」

 ただ「政策」があまりみえてこなかった。人口減少問題については熱く語るが爽やかというイメージが先行していた。このまますんなり権力を手にし、とてつもない政策を言い始めたら止められなくなるのではないか?

「ほんとうは怖い小泉進次郎説」である。

 数年前からそう考えていたら、具体的に検証した人がいた。

 政治学者・中島岳志は近著『自民党 価値とリスクのマトリクス』で小泉進次郎について次のように書いている。

《これほど注目されるホープでありながら、どのような考え方の政治家なのかは、国民にあまりよく知られていません。》

《それもそのはず。小泉さんは、自らの考えをまとめた書籍を一冊も出版していません。》

 私が注目したのは次のくだり。

《彼の特徴は、歴史認識や選択的夫婦別姓問題などについて、極力、明言を避けている点です。》

 たしかに、《もっぱら社会保障や農政の構造改革に向けられており、価値の問題に積極的な関心を示していない》のが進次郎の特徴だと気づく。

「失言防止マニュアル」のお手本

 ここで思い出したいのが自民党の“失言防止マニュアル”である。

「失言相次ぐ自民、防止マニュアル配布 幹部『あきれる』」(朝日新聞デジタル5月22日)

 所属議員の失言が止まらない自民党が「失言防止マニュアル」を議員に配ったという話題。

 このなかで具体的に挙げられたのは、

(1)歴史認識、政治信条

(2)ジェンダー(性差)・LGBT

(3)事故や災害

(4)病気や老い

(5)身内と話すような、ウケも狙える雑談口調

 である。

 しかしこの5点、特に(1)と(2)は政治家がどう考えているか知りたいことである。つまりこれは失言防止というより「大事なことは言わないでおこうね」という目くばせにしか思えなかった。

 ここでハッとしないだろうか。

 小泉進次郎はこの「価値の問題」について見事に「明言を避けている」ではないか。

 これが小泉進次郎という政治家なのだ。進次郎が「失言防止マニュアル」のお手本なのである。そつがない。

「僕もびっくりしてつい立っちゃった」 

 このエピソードも触れておきたい。

 3年前に「演説中の安倍首相の呼びかけで自民議員が一斉に起立・拍手」という件があった。

※「所信表明演説 起立拍手、尾を引く 野党『違和感ある』」(毎日新聞2016年10月1日)

 あのとき小泉進次郎はマスコミの前で「あれはない。ちょっとおかしいと思いますよ。自然じゃない」とコメントした。しかし驚いたのは次の言葉だった。

「僕もびっくりしてつい立っちゃった」。

 ズルい。ズルすぎる。

 テレビカメラの前では「あれはおかしい」と批判してみせるが、実際の現場では自分も起立していたのだ。「びっくりしてつい立っちゃった」ってなんだよ。

 それまで成功していた進次郎のそつのなさ、いや、狡猾さが露骨に見えたのである。

 私が「ほんとうは怖い小泉進次郎」と書いたのは「そろそろ何を信じているのか教えてほしい」という不安もあったからだ。

 将来の首相候補らしいのにどういう政治家かよくわからない。本人がこの状態を利用したまま進むのは怖いし、ズルい。今まで信念のようにみえたものは「永田町を堅実に歩きつつ、世間の空気をうかがいながら歩くこと」らしいことはわかる。

 それもいいがそろそろ「大事なこと」も言ってほしい。

 さていろいろ書いてきましたが、小泉進次郎さん、滝川クリステルさん、ご結婚おめでとうございます。

(プチ鹿島)

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