- 2012年05月24日 00:47
ギリシャのユーロ離脱の最悪のシナリオ
今日は、日銀の政策決定会合でした。
予想通り、政策変更なしで、緩和は見送りでした。
繰り返しますが、日銀の言う通り2ケ月連続の緩和はなく、市場の予想通りでした。
しかし、マーケットは、日銀の会合の結果が伝わると、何もなかったことを合図に、円高が進始まり、株安が始まりました。
市場の心理としては、ギリシャ情勢をうけて、株を売りたい人や円を買いたい人は、元々、多いのでしょう。
ただ、一応、こういう危機的な状況を踏まえて、万が一、日銀が緩和を実施するかもしれないので、政策決定会合の結果を見てから、株を売ればいいかとか、円を買えばいいかという心理だったと思います。
2月と4月に緩和を実施している余韻が、市場に残っていたのかもしれませんね。
そこからは、「あれっ、同じようなこと考えている人、多かったんだ」ということになり、ずるずると下落していくのです(このパターンは良くないです)。
加えて、ギリシャ問題。
今日、たまたま、欧州の人と話す機会がありました。
当然、この問題が話題になるのですが、なんとも、歯切れが悪く、満足な答えなど返ってきません。
ただ、多くの人が言うのは、ここ3ヶ月が勝負だと。
希望的には、もちろん、ギリシャはユーロ残留で、方向性は共同債の発行です。
が、現実的には、ギリシャ国民の選択があり、ドイツの意思があるのです。
前例のない出来事で、誰も、この正解を知らないのです。
最悪のシナリオは、ドミノ倒し。
しかも、倒れたドミノを立て直すだけの力(お金)があるかどうか、相当怪しいですね。
2008年の時と現在では、財政状態が、まるで異なります。
ユーロ圏の銀行は預金封鎖になり、多くの銀行は、資本不足になるでしょうね。
公的資金注入は、絶対必要でしょう。
欧州の景気後退は、あっという間に世界に伝染。
こういうのって、1次被害より、2次被害が大きかったりもしますね。
日経平均ですか?
世界景気の悪化を織り込めば、6000円割れもありえますね。
最悪のシナリオなんて、いくらでも、描けますが、そうならないようなユーロ圏各国の政治決断を期待したいですね。
各国といっても、ドイツのことですけどね。
目先的には、大雑把に言えば、株価指数、為替、債券、商品などなど、ギリギリのところで、踏みとどまっています。
これも、リーマンショックがあったので、市場は、悲観には行き過ぎず、でも、楽観はせずという微妙な位置にいると思います。
ニュースフローによっては、フライング気味に、瞬間的には、ボーダーラインを超えたりもするでしょうが、基本は、しばらくは、ぎりぎり踏みとどまると思います。
こういう時期は、良い話も、あっという間に打ち消されます。
すべてに(というとやや大げさですが)、ギリシャ離脱などの影響は織り込まれていません。
丁半ばくちの勝負をするなら別ですが(メルケルの方針転換にベットするなら別ですが)、ここは、出来るだけリスク回避なのでしょうね。
経済合理性では決まらない政治決断ですかね。
ということで、しばらく景気はダメ、ユーロはダメでしょうから、資金は米国債へと向かうのでしょう。
米10年債で1.5%割れも、十分ありかと思いますね。
米30年債も2.5%行くのでは…
まさに、日本化ですね、ドルも強いと。
余談ですが、欧州の混乱の長期化やギリシャのユーロ離脱があれば、日本の消費増税なんて、木っ端微塵だと思いますよ。
それくらい、野田首相でもわかるでしょうね…いや、むずかしいかな。



