- 2019年08月07日 17:42
坂上忍氏が日本人禁止ラーメン店に述べた「ラーメン食べればフライドポテト持ち込みOK」が正しくない理由
1/2日本人の入店を禁止
石垣島のラーメン店が、2019年7月1日から9月末までの3ヶ月間、日本人の入店を禁止しているということで話題となっています。
その理由は日本人客のマナーの悪さで、具体的には次の通りです。
出典:マナー悪い「日本人客お断り」の貼り紙 石垣島のラーメン店長が語った事情と影響それによると、カウンターに8席しかない店に客が増えてきたため、「一人一杯、麺類の注文をお願いします」「乳児・幼児お断り」の貼り紙を出している。
しかし、これを伝えても、2人で1杯しか注文しなかったり、飲食物を勝手に持ち込んで注意するとキレたりするマナーの悪い客も目立つようになった。乳幼児連れで入店しようとして、「赤ちゃんにも1杯食わせるのか!」などとアルバイトに怒鳴りつけた夫婦もいたという。
ラーメン店の店主いわく、1人1杯注文のルールを守らなかったり、飲食物を持ち込んだり、お断りにしている乳幼児を連れて入店しようとしたりする客がいるということです。
テレビでも取り上げている
日本人だけ入店禁止という、あまり聞いたことがないルールを設けたということもあって、SNSで議論が巻き起こりました。
フジテレビの「バイキング」でも、この件を取り上げています。
出典:坂上忍、孤立無援?ラーメン店にポテト持ち込み容認発言で薬丸ら反論番組では、さまざまなメディアで取りあげられている石垣島のラーメン店での日本人客お断り問題を議論。マナー違反の例として、フライドポテトなどを持ち込んで食べたり、人数分のラーメンを食べずシェアする日本人客がいることなども報じた。
これに坂上は「フライドポテト。マナーはよろしくないと思います。よろしくないけど、フライドポテトを食べてお腹いっぱいになってラーメン食べないで帰るなら、お前なんなんだって話になるけど、ラーメン食べるんでしょ?ダメなの?」と別の食べ物を持ち込んでも、注文したラーメンを食べれば問題ないと持論。
マナーが悪い客の中には、フライドポテトを持ち込んで食べた人もいたようです。
MCを務める坂上忍氏が、ラーメンを注文して食べているのであれば、フライドポテトを持ち込んで食べてもよいのではないかと述べたところ、ここでも賛否両論がありました。
ラーメン店への持ち込み
私は、飲食店がルールをつくることに賛成しているので、ラーメン店がルールを定めたことは何も問題がないと思っています。
ルールを曖昧にするのではなく、しっかりと定めて、納得した客にだけ利用してもらった方が、無用なトラブルや不毛なやりとりが少なくなり、透明性があって健全だからです。
ただ、これまでも私は、飲食店やフードコートへの持ち込みはよくないことであると述べてきただけに、持ち込みを許容する坂上氏の発言にはあまり賛同できません。
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いくら注文してラーメンを食べたからといって、フライドポテトを持ち込んで食べるのはよくないことです。
その理由を述べていきましょう。
場所にもコストがかかっている
ラーメン店は、ファインダイニングやファミリーレストランに比べれば少ない面積でも運営できる業態です。イスがあまり座り心地のよくないスツールであったり、テーブル幅が狭かったりすることも多いでしょう。しかし、客がその空間を専有していることに変わりはありません。
イスやテーブルにもお金がかかっていることはもちろん、空調を行ったり、電灯を点けたりしているので、光熱費が発生しています。
客が席に着いているだけで、その空間にいるだけで、ラーメン店にコストがかかってくるのです。
滞在時間が長くなる
店内で注文して食べるのであれば、売上になるので空間にコストがかかっていても仕方ないでしょう。
しかし、持ち込んだ食べ物を食べたとしても、飲食店の売上には全くつながりません。それどころか、持ち込んだものを食べている時間は、無駄なコストがかかるだけです。
余計なものを食べているせいで滞在時間も長くなり、当然のことながら、回転率も低下してしまいます。
ラーメン店の立場からすれば、フライドポテトなど食べずに、早く退店してほしいと思うのが当然のことではないでしょうか。