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分娩停止 ボランティア医師がギリギリ守っていた地域の「しんどい医療」は担い手がいない

6月3日に報道された兵庫県丹波篠山市の兵庫医科大ささやま医療センターの産婦人科の分娩休止問題。ささやま医療センターの産科充実に向けての検討会の記事がYahoo!ニュースに取り上げられました。

第1回検討会では
>住民対象のアンケートで、約7割が市内での出産を望んでおり「今後が不安」とした回答が約4分の1を占めたことが報告された。
まあそりゃ住民は近くで産みたいと希望するでしょう。その上で
>委員からは「なぜ医師2人では安全な分娩ができないのか、大学の説明を聞きたい」などの質問
があがったようです。そう、結局分娩という医療において医師の24時間365日拘束のしんどさ、そしてそのことから生じる安全性の問題が一般の人にはわからないんだと思います。

6月3日の記事での
>「産科医が全国的に不足する中、より安心・安全な周産期医療を提供するためには、『医療圏』という広域で考えることは大前提で、市の問題ではなく、国レベルの課題」

>ささやま医療センターの産婦人科は、医師2人体制は維持しているものの、労働条件は過酷。妊婦の体調の急変に備え、24時間、できるだけ2人で対応できるよう心がけ、また、どちらかの医師が病院にいるか、1時間以内に駆けつけられる範囲に外出を自制している。

>田中宏幸部長は敷地内の官舎で寝泊まりし、出張などの際は医大にバックアップを要請する。休日はなく、田中部長は少なくとも、池田医師が退官した4月以降、同県西宮市の自宅で夜を過ごしたことはない。
8月2日の記事での
>「2人がずっと、いつ呼び出しがあるか分からない緊張感を持って24時間365日を過ごしている。みなさんに期待してもらっている安心・安全な産科医療は困難だ」
繰り返しになりますが、これらの医師の言葉、ボランティアとしての過剰な働き方のつらさを結局みんなわからないんでしょう。そしてそれは安心・安全ではないと。

その上で市長の言葉
>兵庫医大にも、ささやま医療センターの現場の先生たちにも産科を守ろうという方はおられなくなってしまったのでしょうか。
この言葉をいう市長は悲しいです。まあ「市は同センターに対し運営補助金として年1億2600万円を交付している」とのことですので、文句を言いたくなるのもわかりますが、こちらはお金を引き上げます?

そして
>「医師を増やせないのか」 
>「夜間のアルバイトの医師を頼めないのか」
>「助産師の体制はどうか」
産科医、助産師は全国的に足りません
>「丹波篠山市は広く、丹波医療センターには集約できない」
これは地理、分娩数からはそうでもないようですが
>「市民が失望する」
>「若い人の定着に大きなマイナス」
希望はそうですが、全体の分娩数、周りの産婦人科病院、医院を考えると集約しても問題はなさそうです。そして若い人の定着に若い医師ということを考えないのでしょうか。
>「協定締結からほとんど時間が経っていないのに休止は理解されない」
>「池田先生をなぜ再雇用されなかったのか」
それもこれも無理をしていた一人のボランティア医師が辞めたということもあるでしょうが、その上で分娩の減少という医療の需要に対する地域医療の供給体制と医療の安全と地域の施策を、政治家、市民がわかっていないのでしょう。別の日の市長の記事です。

ボランティア医師がギリギリ守っていた地域の「しんどい医療」は担い手がいないためこのような問題は次から次に出てくるでしょう。私がずっと言ってきたことです。

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