記事

経済のデジタル化と金融仲介

1/2
トップ写真:IoT社会(イメージ) 出典:Pixabay; Tumisu

神津多可思(リコー経済社会研究所所長)

【まとめ】

・一国の経済において平均所得水準が上がるとサービス化が進む。

・経済のデジタル化が、現在の金融仲介に影響与える。

・新デジタル・サービスの供給に資する金融仲介の実現が急務。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=47175でお読みください。】

第四次産業革命という言葉が聞かれるようになって久しい。シェアリング・エコノミー、モノのインターネット(IoT)、ビッグ・データ、人工知能(AI)といった言葉で語られる第四次産業革命の底流にあるのがデジタル化だ。

元々、一国の経済において、平均所得水準が上昇していくに連れてサービス化が進むことは指摘されてきた。ペティ=クラークの法則というのを社会の教科書で目にした記憶のある方も多いのではないか。人間が生存する上で、まず重要なのは食。次に衣が足りて、住も備わると、次第にサービスを欲するようになっていく。そのトレンドの上に、21世紀ではデジタル化の動きが重なる

私達の身の回りにある様々な情報が、機械に理解できるかたちでデータ・ベース化され、それに基づき機械が定型的な判断を示し、人間がそれを了とすれば機械が必要な動作をしてくれる。そういう社会が来ようとしている。

企業のビジネスがその方向に進むと、利益の源泉は次第に目にはっきりとはみえないものに変化していく。第一次産業革命以前、富を生んでいたのは主に人と土地だった。それが次第に機械に変わり、そして情報へと変わった。企業にしてみれば、これまでは富の大半は有形の資産から生まれていたが、今は次第に無形の資産の重要性が高まっているということだ。

製造業にとっても、如何に良い製品を低価格で作りたくさん売るかというよりも、新しい製品に消費者が求めるサービスを乗せてどう収入を得るかということがますます焦点になっている。

あわせて読みたい

「デジタル」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。