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なぜ海外のエグゼクティブは船旅を好むか

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■ビジネス仲間との利用も多い

同船は全長213メートル、高さ11階、乗客定員596名で、298室の客室は全室海側のスイートルーム。Noと言わないサービスで、専任バトラーらが乗客のオーダーに答えてくれる。ディナーはメインダイニングが決まっていることも多いが、この船では8つあるレストランのなかから自由に選ぶことができる。カジュアル船ではアルコールは有料だが、シャンパンを含めたほとんどのアルコールのほか、チップ、諸税がすべて含まれたオールインクルーシブなので、いちいちお金の心配をすることもない。ラグジュアリー船ゆえに、公共の場で静かにできないお子さんがいると難しいかもしれないが、中学生以上のお子さんなら、むしろ英会話やマナーの練習にもなるだろうと感じた。


(左)フィットネスルームのランニングマシーン。窓際に設置されているので海を眺めながら運動ができる。(右)リゾート気分が味わえるスパ。同じフロアに美容室やサウナ、フィットネスルームなどがある。


(左)プールサイドにある、軽食を注文できるグリルのスタッフ。(右)全室がオーシャンビューのスイートルーム。ホテルのスイートルームにもひけをとらない広さ。ルームサービスも24時間対応。

「プライベートで乗船されるお客様が多いものの、欧米では女性同士のビジネス仲間でご利用されるお客様もいらっしゃいます。アメリカでは企業が成績優秀社員への報奨旅行としてクルーズを選ぶケースも多いです。そうした方々は、ディナーを囲みながら新しいビジネスのお話に華が咲くこともあるでしょう。弊社の船はWi-Fiを無料でご使用いただけますから、乗船中でもお仕事をなさる方もいらっしゃいますよ」。

全室スイートルームなので、仲良くなった客同士、部屋でちょっとしたパーティーを催すといったこともあるそうだ。「住む場所で人生が変わる」というように、旅先でもちょっと上を目指して新しい世界をのぞいてみてはいかがだろう。


ダイニングは8つあり、乗客はどの店でも食事ができる。写真はインターナショナル料理を楽しみながらジャズの生演奏が聴ける「シルバー・ノート」。

■専門誌編集長がお勧めする客船とは?

ほかにもお勧めの客船を教えてもらおうと、次に訪ねたのは専門誌『CRUISE』編集部。吉田絵里編集長が「クルーズの魅力はさまざまですが、船上で乗客やクルーに出会えるのも刺激的ですし、幅広い会話も楽しめ、英語のスキルアップになることは間違いありません。働く女性にも強くお勧めします」と歓迎してくださった。

「日本発着なら『ダイヤモンド・プリンセス』。ほぼ日本で運行していますし、プレミアムクラスでありながら大型船なので価格帯は低めで、幅広い層に人気です」。外国人旅行客の乗船もあるようで、同誌で取材をした際は、乗客からのリクエストで日本人と外国人乗客が触れ合えるような船内イベントを催したそうだ。


『CRUISE』誌編集長の吉田絵里さん。お子さんと一緒に乗船したコスタ ネオロマンチカでの一枚。

「日本発着を選べば渡航費が浮きますから、シルバー・ミューズやクイーン・エリザベスのようなラグジュアリークラスの客船に挑戦してみるのもおすすめです。乗客定員が200名以下の『ポナン』は、フランス船なので乗客にもおしゃれな大人が多いと評判で、フランス人の乗客でも英語で会話をしてくれる方も多いです」

海外発着の注目船も教えてもらった。「『サガクルーズ』はイギリス文化に触れたいという方に。50代以上の方向けの船ですが、ディナー時の男性のタキシード率が100%と、クラシックな英国スタイルを貫いている船です」。シングル客室のある客船が増えているが、このサガクルーズもしかりで、一人客も多いそうだ。「30~40代の女性なら、オシャレな『オーシャニア クルーズ』や『セレブリティクルーズ』もおすすめです。前者は地中海、エーゲ海、アドリア海などに強く、後者はヨーロッパだけでなくアラスカクルーズも行っています。プレミアムやラグジュアリークラスの客船は、食事も期待できますよ」。

とはいえ「休みは1週間が限度」という人には、カジュアルクラスの客船でショートクルーズの設定がある。「那覇発着の『コスタ ネオロマンチカ』や、シンガポール発着の『クァンタム・オブ・ザ・シーズ』は4泊5日の設定もあるので乗船しやすいのではないでしょうか」。近年のはやりは、カジュアルクルーズであっても高価格帯の客室の乗客だけが利用できる「専用エリア」を設けているそうで、『クァンタム・オブ・ザ・シーズ』にも専用ダイニングがある。

「クルーズは1年以上前から予約を受け付けることも少なくありません。多くがキャンセル料は90日前までかからないので、早めに予約を入れて仕事を調整しましょう。世界には350隻を超える客船がありますから、自分の好みや要望に合ったクルーズを見極めて、ぜひ一度乗船してみてください」

(ライター 干川 美奈子)

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