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経済成長の夢は終わりにして,持続可能な成熟社会の構築に政治目標を切り替えよう

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無理な経済成長を追い求めて拡張的経済政策を取れば,後世への負担は増え続ける。それよりも,失業率の増大を伴わない緩やかな物価下落は,むしろ庶民の暮らしを楽にする。デフレへの恐ろしさとは大恐慌の際に起きたような,高い失業率を伴う急激な物価変動だ。

しかし,人口減少が続く日本では,無理な経済政策を行わなくとも失業率は増加しない。事実上の完全雇用状態は今後も続くであろう。暮らし向きを良くしようと思えば,所得の増加を目指すばかりが能ではない。物価の下落も出費の減少効果があるため,実質所得増加と同じ働きをする。

家計単位でみれば,所得増加≒物価の下落,という等式が成り立つ。

さて,若干視点を変えてみよう。

実は,平均余命の伸長に伴う高齢者層の増加という,社会的コストを大きく増大させる要素は,2050年には落ち着く。


その時を目指し,持続可能な成熟した社会構築に,政治目標を切り替える時が来ている。

今ならまだその時まで30年間という時間的猶予がある。日本に経済的余力があるうちに,世界第三位の経済大国という国際的信頼があるうちに,無理な経済成長ではなく,SDGsな社会構築を第一の政治目標とすべきだ。

それは,世界に先駆けてのパイオニア的試み。日本が世界に範を示せる好機なのだ。

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