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契約書も口頭契約もないけど「吉本NSCはコンプライアンスを教えてる」

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もうひとつの側面として、NSCを卒業すると無契約のままなんとなく吉本の芸人として認めるということは、管理できるはずもない数千の芸人が吉本所属と名乗ってもOKということです。
このやり方だと芸人と呼べるのかどうもアヤシい稼ぎのない末端の若者がなにかトラブルをおこした場合でも吉本にはそれなりの責任が及びます。ふつうの企業はそんなアホなリスクは負いませんが、それをものともしないノウハウが吉本にはあるのでしょう。

しかしさすがのガラパゴス企業の伝統的ノウハウにも限界が見えてきたようです。今回、現代企業の常識を吉本の実態にあてはめれば、コンプライアンスを中心にかなりの問題を抱えていることが露呈しました。

たとえば、成文規則としてすべての直(裏)営業を厳密に禁じているのかどうかも不明瞭、肝心の反社会的勢力対策もアヤシげです。株式会社の経営・人事に株主でも役員でもない何人もの芸人が口を出し影響力を行使しています。さらに社長は300人を集めた記者会見で明らかなパワハラ発言を連発。

雇用関係もない相手に「クビ」と言い、対等な取引先である個人事業主を使用人扱い。問題を起こした個人事業主には一方的に契約解除を通告、それで契約関係がなくなった相手の承諾もなく契約解除の撤回を公表、その後撤回の撤回を匂わせるなどなど、次から次へとグダグダが表面化しています。やはり吉本には企業体質の転換が必要なのだと思います。

吉本の強大な力は次々と生まれる猛獣、珍獣たちの「笑いの貴重生物」により支えられてきました。その愛すべき猛獣、珍獣たちをリスペクトし、彼らが時代と社会に適応して活躍するようマネジメントするのに、人権感覚やコンプライアンスが邪魔というわけもないでしょう。

岡本社長の「テープ回してるんとちゃうやろな」にはまったく笑えませんでしたが、元吉本芸人のNSC講師が「NSCはコンプライアンスも教えている」と言ったのには笑えました。

ちゃんと教えてるんやん。灯台下暗し・・・。さがしものは足もとにあり、学びの先に大きな笑い声がありそうです。

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